どこをみているの
2025/02/06 [PR]
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2014/10/29 まてない恋ほど
どうでもいいし、とっても不謹慎な話だけど芸能人が亡くなったときに「あの人は本当にいい人で」、と、友人の芸能人が泣いている姿を見るとほっとする。
芸能人なんてテレビの中の人だけど、あの人にもちゃんと、こうして泣いてくれる人がいたのだ、ということになんとなくほっとするのだった。これって不謹慎かな。ごめんなさいよくわからない。
以下、追記でただただクソみたいなホモのエロ話垂れ流す予定です(これから書くからどうなるかわかんないけど)。結構直接的な表現いれると思うので、苦手な人はバック。
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[つづきはこちら]
2014/10/20 真夜中の告解
眠れぬ夜を過ごしたら
悲しみに明け暮れる雨を舐めれば
黄色い日差しを閉じこめれば
あなたになれるのか
たった一度きりのあなたになれるのか
さようならも
あいしてるも
そんな言葉よりもただ、あなたになれるのか
知っている
あなたはあなたであるということ
私は私であるということ
あなたはあなた以外の何者にもなりたくて、あなた以外の何者にもなりたくないのでしょ
私は私以外の何者にもなりたくて、私以外の何者にもなりたくないのです
私の罪はなんですか。
許さなくてもいいから、その免罪符をください。
だから、私の罪をください。あなたの罪を教えてください。
2014/09/25 弾かなければ地に落ちる
深呼吸をする。ステージの上、僕以外、もう誰も呼吸するものはいない。
何も聞こえない。心臓の音、耳の奥、血の流れる音、そんなものとも、もう無縁だ。
僕はただ、手にした無名のバイオリンとだけ、生きている。ただただ、この木を彫りだした塊と音を出すためにこの場所に立っている。無音。真空。なんでもよかった。僕とバイオリンだけが、この、静寂の空気の中で形を持っている。何百人といるはずの聴衆の姿も、もはや存在しなかった。
弦と弓が触れ合う瞬間に、彩りがはじけ飛んでいく。一瞬の間。一瞬の差。何もかもがほぐれて、壊れて、美しく絡んで、何者にもなっていく。
もう、なんでもよかった。
ただ、彼だけに、音楽を愛し、バイオリンを愛し、自分だけを憎み、自分だけを責めた、彼へと、僕の、ただ僕という一人の男の、ばかげた、幼い、純粋な音を、彼だけに届けたい。
届かないかもしれない。ここにはいないかもしれない。
バイオリンは悲しい音がする。だからお前みたいな楽しい奴が奏でるべきなんだ。
そう言ったあなたの、ただ誇り高く気高く生きるあなたの、悲しく生きるあなたの奏でるバイオリンはどんな音がするのか。
それは、誰よりも、美しい。
「太見さん」
工房から本当にふらりと出てきた彼の腕を掴む。びっくりしたように目が見開かれ、灰色がかった瞳が僕をじっと見る。彼はいつもの、白いオックスフォードシャツにキャメル色のエプロン姿でいた。木くずが、彼の前髪からぱらぱら落ちる。手の力を緩めると彼は思い出したようにはっと動いて、自分の腕をひっこめ僕に背中を向けた。でも、歩き出そうとはしない。
「太見さん……あの、僕、」
「……ドイツ語話せってんだろ」
つっけんどんで、くぐもった声が遠く響く。
「でも、ほら、想いを伝えるには母国語が一番っていうか」
「知るか」
「……僕、バイオリンがやっぱり好きです」
「知ってる」
「太見さんのバイオリンが好きです」
「…知ってる」
「太見さんのことが、好きです」
さすがに、物語のようにはうまくいかない。彼は背中を見せたままたっている。身じろぎひとつしない。小鳥のように囀るだけで愛を伝えることができたらいい。バイオリンで会話ができたらいい。口下手でも、音楽ははっとするほど饒舌な人がいる。事実、ステージ上では音だけが僕たちのコミュニケーションツールとして生きている。でも、ここは、ステージの上ではない。彼の店の前の石畳の上だし、僕の目の前にいるのは音楽を聴きに来た聴衆ではない。たった一人の、美しい人だ。
日が落ち、外灯がぽつりぽつりと灯る。昼間、抜けるように青かった空は一転して群青に塗りつぶされ、やわらかいオレンジ色の外灯を映えさせる。僕はぎゅっと、こぶしを握った。
「……太見さんは勘違いだのなんだの、言って、聞いてくれないけど、僕、本当にあなたが好きだ。好きです。好きなんですよ。……あの、僕、あなたを思うだけで、太見さんのためだったら僕、どんだけでもいい音が出せる。バイオリンもそうだ。あなたを選んでる。あなたが選んだバイオリンだから、あなたが作ったバイオリンだから、良い音が出るんだ。さっきの演奏、ねえ、聞いてくれました?生きてきた中で、一番いい音が出せた。一番いい演奏だった。太見さん。僕、あなたが、好きです」
「……俺は大嫌いだ」
彼もまた、こぶしを握っていた。
「俺はもうバイオリンは弾けないし、聞けないし、何もできない。……やめろよ、そんな、純粋に、好きとか良いおととか、言うなよ。お前、十分すごいよ。お前の音は、誰もを引き付ける。きれいだ。そんなお前が、そんな、ことを、俺の楽器を弾くとか、俺の音が好きとか、そういうこと、言うな。やめろよ。もう、いいよ、俺は、お前と、いると、どんどん自分が、どんどん醜くなってくんだよ。俺は、もう、誰のためとか、綺麗な音とか、そんなことは」
声が尻すぼみになる。後ろから抱きしめた。彼の体のこわばりが伝わる。
「僕、今日は、自分のためだけに弾きました。太見さん。僕ね、誰かのために演奏するってことは、すっごく尊いって思ってたんだ。けど、今日は、僕だけのために、太見さんを思う、僕だけのために、弾いたよ。ねえ……自分のために弾くことも、同じぐらい尊いよ」
彼の手が、僕の手に沿う。
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何が書きたかったのかなー!
BL(?)って、BLっていうだけで大きな要素なので、他の自分の書きたいこととか書く余裕がなくて困る。
いい加減、サイト更新したいなあ。
2014/09/25 ジェリービーンズの雨
「まる、俺は、死ねると思ってた。和比古の手が冷たくなるにつれて、俺もいつかこんなふうに温度をなくして死んでいくんだって」
台風の接近のせいで、今夜は大雨になると言っていた。窓には雨粒が打ち付ける音がする。大きく、固く、でも、石ほどは固くないもの。私はなんとなく、ジェリービーンズが窓にぶつかっていたなら少し楽しいのにと思う。こんな憂鬱が少しでもカラフルに彩られたら、こんなにも、この雨の音が絶望の足音には聞こえないはずだ。
かなちゃんの家の外でもきっと雨は激しく降り続いているはずなのに、彼の不思議に落ち着いた声だけがする。
「でも、俺は死ななかった。親に傷を負わせて、親戚に保護されて、谷間を吹き抜けるごうごうという風が怖かったんだあの家は。雨が降ると、死にたくなるほど頭が痛くなるのに、和比古の手の冷たさを思い出すのに、俺の指先も足先も気づけばあったかかった。親戚の声も、まるの手も、あったかかった。死ねなかった」
ふん、と、彼が鼻だか喉だかを鳴らす。
「温度はなくならなかった。なくならないかわりに、和比古の冷たさもなくならなかった。まる、俺は、」
何度も、私の名を呼ぶ彼は雨の檻の中で何を思っているだろう。私はその檻を開けてあげなければいけないのか、連れ出してあげなければいけないのか、檻へ一緒にはいるべきなのだろうか。彼が小さく息を吸う。
「生きてて、いいのかな」
息が詰まる。彼が今、生きているということが、いとおしい。
「和比古の冷たさを知ってるくせに、俺は、まるに甘えて、それでも生きてて、」
「いいよ」
鼻の奥がつうんとする。まるで出来合いのようなその痛みに、涙が誘発される。でも、私の声は震えなかった。
「いきてて。いいよ。いきて。いいよ」
かなちゃんはしばらくの沈黙の後、また、ふん、と、鼻だか喉だかを鳴らす。
2014/08/06 野菜の気持ち
冷房は、体を冷やすためにあるのだなあととても得心した。
私の部屋は狭いので、エアコンで冷房をつけるとすぐにガンガンに寒くなる。なので最初の三十分だけ冷房にして、涼しくなったら除湿にするのだけど、たまに作業なんかをしていて冷房のままにしてあるのを忘れてしまうと、いつのまにか真冬に外に放り出されたかのような寒さに襲われる。冷え症なので、手先足先がものすごく冷たい。でも、死体の冷たさではないんのだが、しかし、冷たい。
そういうときに、体を冷やすものなのだな、と、思うのであった。そういう設備だからそうではなくて、体の奥底で実感したという感じでした。しかし寒かったな。
冷たい空気にあたって冷やされると、野菜になった気分だ。スーパーの生鮮食品コーナーを通るたび、小さいころは体が小さいからずいぶん寒く感じていた。鼻水をよくたらしていたと思う。今は、生鮮食品のコーナーでそんなことはないのだけど、冷房に冷やされるとそのときの気持ちがふと蘇ってくる。そういうものです。
自分がよくわかっていないことを人に教えるというのは難しい。
今少し忙しいので、バイトさんを臨時で雇って自分ができない雑務や単純作業をお願いしているのだが、今年から私も配置換えがあったのでやってほしい作業の意味が自分でもよくわからない。ので、説明ができない。自分でやりながら確かめる方法で大抵の仕事を進めるタイプなので、ただただ困惑してしまう。そして、困惑する私にバイトさんも困惑している。
バイト、といっても若い人ではなく、私よりも年上の几帳面な方なので余計に困惑してしまう。もちろん私が。向こうもバイトは初めてみたいなので余計にお互いかみ合わない。それがストレスになってしまうので、本末転倒だなあと思いました。
今日何かの作業をしていて「あ、これは小さい頃もこういう作業好きだったなあ」と思っていてブログに書こうと思ったのに、そして帰ってくる直前まで覚えていたような気がしたのに、さっき「よし、書こう」と思ったら全く思い出せなくなってしまった。気持ち悪いなあ。
今朝から今までのことを今なんとなく思い返したけど、やっぱり思い出せない。
さっきまで地図に線を引くという仕事をしていただけど、小学生のときに社会のテキストとして地図帳というのがあって、色んなテーマごとに日本地図や自分が住んでいる地域を色鉛筆で塗り分ける、という作業をする本があった。それをなんとなく思い出していたけど、書こうと思ったことではなかった。私は地図帳があんまり好きではなかったので。一度さぼると数ページ放置していた。
すると、毎回毎回、一回にこなす量が増えていくのでまたやらなくなる。そういう面倒くさがりな子でした。
今思えば、面倒臭がりだった。テキストも宿題も大体貯めるタイプだった。
だから、夏休みの友も塾の問題集も、すぐに解くようにしていたのかな。昔の自分はあんまり覚えがないけれど、まあ、半分ぐらいはちゃんとした優等生として、半分は面倒臭がる前の予防線で早くやっていたのかな。えらいな、私。
ちなみに今日も、点滅信号だった。
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