どこをみているの
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2014/10/29 まてない恋ほど
どうでもいいし、とっても不謹慎な話だけど芸能人が亡くなったときに「あの人は本当にいい人で」、と、友人の芸能人が泣いている姿を見るとほっとする。
芸能人なんてテレビの中の人だけど、あの人にもちゃんと、こうして泣いてくれる人がいたのだ、ということになんとなくほっとするのだった。これって不謹慎かな。ごめんなさいよくわからない。
以下、追記でただただクソみたいなホモのエロ話垂れ流す予定です(これから書くからどうなるかわかんないけど)。結構直接的な表現いれると思うので、苦手な人はバック。
「幸次、暑いよ」
くすくすと笑いながら秋芳郎がそう言っても、幸次は起きているはずなのにぴくりとも動かない。秋芳郎を後ろから抱きしめ、腹に回した手を外すことはしなかった。晩秋とはいえ大の男二人がひしとくっついて布団に入って居れば必然的に温度はむしむしと高くなる。しかも幸次は人よりも体温が高い。彼自身、わずかに汗をかき初めていたが手を離すつもりはないようだった。秋芳郎がもぞもぞと身をよじったが、相変わらず反応はない。
「寝てないでしょう?」
秋芳郎の穏やかな声が布団にはねて僅かに反響する。
「寝とる」
「はっきりした寝言だね」
幸次の片腕がふとはずれ、若さの盛りをすぎてもなお絹糸のようなしとやかさを失わぬ秋芳郎の金髪に触れた。風呂上りにはしっかりと乾かせというのに、無精な彼はいつも手拭いで適当に拭うだけだから、こうして寝る時分もまだ湿っている。幸次は何度も丁寧に、その日焼けした手で彼の頭に触れるのだった。
「幸次」
秋芳郎の声はいつとなく色っぽかった。幸次は彼のうなじにゆっくりと顔を沈める。着流しの柔らかにこなれた匂いが鼻孔をくすぐる。秋芳郎の匂いでいっぱいにになる。
「……ありがとう。迎えにきてくれて、ありがとう」
少しかさついたうなじが愛おしくて、彼の震えた声が愛おしくて、幸次は強く秋芳郎の細い体を抱きしめた。
迎えに行ったのではない。奪ったのに等しかった。秋芳郎は幸次の妹である公子と夫婦の関係にあったのに、無理矢理に引き裂いたのは幸次だ。可愛く、大事にしてきた妹を傷つけてまでも、それでも、秋芳郎のことを忘れたことは一日たりともなかった。
顔の左半分が焼けただれ、その青い瞳を覆う瞼もほぼなくして田舎に隠れるように疎開にきた不憫な彼を、幸次はいつのまにか好いていた。家族のようにも愛したいし、でも、それ以上に恋人のように抱きたいと思うほど、愛してもいた。同情だったのかもしれない。友情を変に置き換えただけかもしれない。でも、彼を、秋芳郎を愛おしいと強く思う感情の前でそんな御託は無力だった。何の効力もなかった。
秋芳郎を愛していたが故に田舎に隠した彼の父のもとに幸次が養子に入り、会社を継いだ。会社をついで五年経ったころに養父が亡くなり、幸次はますます仕事に打ち込んだ。秋芳郎に対する扱いに納得できないこともあったが、それでも尊敬していた養父だった。彼から受けた恩を返すべく、彼は休む間も惜しみ、自他ともに認めるほどに会社を立派にした。支社も全国に五社を拡大させ、今や日本経済を担う会社にもなったのだった。器量のある女と結婚し、子どもも三人授かった。彼は恵まれていた。これ以上ないほどの順風満帆の人生だった。
しかし、幸次にとって、秋芳郎が傍にいなければすべて無意味だった。
十月の晩に、彼は決意する。四十五になる年だった。会社は養父の弟である副社長に任せる旨(叔父は信頼にたる人物であり、いつも幸次のことを影ながら支えてくれてたのである)、妻には本当に落ち度はなくのこりの人生を好きなように生きたい、わがままをどうか許してほしい旨、子どもたちには父親を存分に憎んでくれて構わない旨をつづり、ただの財布一つだけを掴んで屋敷を出た。妻や子供たちの寝顔は見なかった。見たら決心が鈍ると思った。夜、幸次は本当の居場所を求めてすべてを捨てたのだった。
そうして幸次が秋芳郎を連れ、いくつもの電車を乗り継ぎ、幸次が目星をつけて手に入れていた山奥の集落にあるこぢんまりした小さな平屋に住み始めた。何度か手入れをしていたおかげですぐに二人が生活を始めるには十分なものがそろっていた。連れてこられた秋芳郎はただ驚いて言葉が発せぬようで、僅かに一粒涙を流したのだった。
幸次は朝早く家を出、山村の農家の手伝いをしてその日その日の家計を支えている。秋芳郎はその半面を包帯で隠し、村の子どもたちに勉強を教えた。彼の異形に最初は戦いていた村の子らだったが、すぐに慣れて今では秋先生、と彼によくなついている。そうして二人は寄り添って暮らした。
毎晩、身を寄せて一つの布団で眠る。幸次は、自らの罪悪感からか秋芳郎の体を後ろからいつも抱き寄せて。
秋芳郎が感謝の言葉を述べたのはその晩が初めてだった。彼らがこの家に住み始めて一か月ほど経った夜だった。
「……迎えに来てくれて、本当に……ありがとう。……君も、僕も、きっと、多くの人を傷つけてここにいるのに…………公子にも悪いと思う、君の子どもたちや僕の子どもたちにも……でもそれでも、僕はとっても嬉しい。……醜いとは知りつつも、僕は、本当に、君とこうしていられることを、感謝する。すべてに、感謝する」
「秋、俺は……お前が好きじゃ。日名子のことも子どもらのことも好きじゃ。公子のことだって大切におもっとる。でも、お前がおらんと、お前がおるということが、すべての元になる」
秋芳郎が身を小さくする。幸次がさらに強く、彼のことを抱きしめた。
「秋、お前のこと、愛してるぞ」
「僕も、幸次のことを愛してるよ」
幸次が静かに、秋芳郎のうなじに口づけをする。何度も、何度も、丁寧に唇で触れた。僅かに、秋芳郎の体温が高くなるのを察しつつ、それでも何度も触れるのだった。若くなく、かさついた肌がまた、愛おしい。大学生時代や、社会人になって、なんどか里帰りをしたときに秋芳郎と口づけを交わしたことはあったがそれも片手で足りるほどの回数だった。妻と体を重ねても不謹慎だと思いつつも秋芳郎のことを思っていた。やっと、口づけ以上のことができるのだ。興奮しないわけがなかった。
「秋」
後ろから囁き、彼の耳にも口付けをする。同時に、秋芳郎の足の間に自らの右足を割りいれ、わざと太腿で股間をこするように前後に動かした。秋芳郎の体が一気に張り詰めるのがわかった。太腿にあたる感覚が熱を帯びていくのもわかる。幸次は緩急をつけて足を動かした。
「幸次、だ、ちょっと」
「やっと、触れるんじゃ」
腹に回していた手をするりと上に回り、着流しの襟から侵入させる。そして、両の胸についたこぶりの乳首をそっと摘む。秋芳郎の体がさらにびくりと跳ねる。幸次の指が冷たかったのだろう。爪で乳首の先端をひっかくようにすると、一瞬で固く勃起する。秋芳郎の口からは甘い吐息が漏れた。
「……公子に触られたか? ここ」
「そんな……馬鹿なこと聞いて」
執拗に乳首を揉みしだく。自分の股間も、彼の股間も、熱く張りつめるのがわかった。帯をほどき、着流しを脱がす。そのまま四つん這いの恰好にさせ、幸次は後ろから彼を覆うような体勢を取る。左手は乳首を、右手は秋芳郎の陰茎をつつむ。彼のものを触っているという、そのことに、幸次の息も荒くなる。
「あっ……幸次、ちょっと、駄目だ、」
「何が……?」
「頭が、はたらかな、」
「ええよ」
幸次は彼の背中や首筋、肩甲骨、尾てい骨、いたるところに口づけを落としながらも陰茎をつつむ右手も、乳首を離して亀頭やそのくびれを愛撫する左手も緩めることはしなかった。秋芳郎の陰茎の先端からは淫猥な液体があふれてくる。こすれるたびに卑猥な音が静かな響く。布団をはぎ、汗ばむ肌を重ねる。そうしてまた、汗をかく。
「あっ……幸次、だ、もう、出る、出る」
「出せよ」
幸次が僅かに力を入れて陰茎を上下にしごくと、びくびくとうねるように動き、尿道から精液が吐きだされる。肘をついて体勢を意地していた秋芳郎だったが、射精の瞬間に力が入らなくなってぐたりと横向きに寝転がった。幸次は秋芳郎から吐きだされた精液を手のひらで受け止める。
恥ずかしいことに久しぶりの射精で、秋芳郎は息が上がってしまっていた。そして幸次にしごかれたということの羞恥もじわじわと体を包む。乳首も股間もじんじんと熱かった。いや、彼に口づけされた全身が、今や熱を持ち、興奮と羞恥とでいっぱいになる。
「幸次……?」
少し冷静になり、布団をはいだために肌寒さが戻ってきたのもあり、また、幸次がふと立ち上がって言ってしまったこともあり、心細くなった秋芳郎は半身を起こす。すると、幸次は何かを片手にすぐそばに戻ってきていた。彼が手にしていたのは先日、山村の農家に分けてもらった菜種油の入った瓶だった。彼はそれを、秋芳郎の精液を受け止めた手のひらに注ぐ。そうして、秋芳郎に寄り添うように寝転がると、ふと、秋芳郎の陰茎のさらに奥に手を伸ばしたのだった。
「そ、こは」
すぼまった襞を丁寧になぞり、菜種油と精液がすべりを良くする。自分の精液がそこに塗り広げられるということが恥ずかしく、そして、全身に鳥肌が立つほどに興奮した。幸次は器用に、片手で秋芳郎の穴を広げるようにもみしだき、また片手では前側に回して陰茎や陰嚢を優しくなでるのだった。いくら壮年とはいえ、直接触れられれば、さきほど射精をしたといってもこの状況も相まって陰茎も反応を示す。
「あ、っ……んん……あぁっ!」
丁寧に揉まれるうち、幸次の指が侵入してきた。すぼまったそこが、いくらほぐされたとはいえ何かが入ってくることには違和感がある。
「息、吐け」
言われるがまま、秋芳郎はゆっくりと呼吸をした。ふう、と、僅かに震える吐息を出すとぞわぞわとへその辺りに何とも言えない感覚が走る。幸次は丁寧に、一本の指を前後に動かす。抜かれる瞬間に、秋芳郎の声が女のような頼りないものになる。
「もう一本、入れるぞ」
その宣告に戦きながらも、秋芳郎は期待もあった。一本のときよりも、明らかな質量が彼の穴を犯す。深く潜り込まれ、いやというほど抜かれる。背徳感が背中を駆け上っていく。油が何度か継ぎ足されるたび、体温に馴染まない新たな冷たい温度に陰茎が反応する。
どのくらいの時間がかかったのか、秋芳郎の穴は幸次の太い指を三本しっかり銜え込むほどになった。最初に感じていた違和感も、すっかり快感に置き換えられる。今や、幸次のものがいつここに差し込まれるのかということの期待が大きかった。
もう何十年も前に、一度、家庭教師をしていた男に体に煙草を押し付けられたことがある。下着も脱がされたが、犯される前に幸次に助けられた。その時、たしかその家庭教師の男は秋芳郎のことを淫乱だとかなんだとか罵った覚えがあるが、あながち間違っていなかったかもしれない、と、自嘲的に思うのだった。
「入れる、ぞ」
「ん………」
指が引き抜かれ、僅かの間のあとに圧倒的な熱と硬さを持った者が穴に宛がわれる。くる、と思うと、ゆっくりと幸次の勃起した陰茎が侵入を始めた。指よりも圧迫感があり、熱い。耳元で息をしろ、と、言われ、また、言われるがままに深呼吸をする。ぬるぬると進んでくる幸次がじれったくもあり、気持ちよくもあり、永遠に思えた。
秋芳郎の太腿と、幸次の太腿がぴたりと合わさる。入ったのだ、という満足感とその実感が秋芳郎の興奮を最高潮にした。幸次がゆっくりと動き始める。じゅくじゅくと、穴から漏れる音が卑猥だった。湿った音が飛ぶたびに、自分の腿裏が潤滑油で濡れるたびに、秋芳郎は自分の中がきゅうと幸次を締め付けるのがわかった。右足を持ち上げられると、さらに奥まで幸次の陰茎が届く。
全てが支配される感覚、全身が相手を悦ばせるための道具になるこの感覚は、女しか知りえないのかもしれない。幸次が自分の中で悦んでいると思うと、秋芳郎の体はより鋭敏になった。幸次の左手で触れられる陰茎がすぐに絶頂を迎えそうになる。秋芳郎の腰も自然に揺れた。
「んっんっ……幸次、いい、いいよ」
「ふっ……んっ……秋、好きじゃ。愛しとる、秋」
「ん、僕も、幸次、幸次」
いい年をしてバカみたいだと思ってもいる。けれども、もう、少年時代からの想いを止める術も思い浮かばなかった。もっと、ついてほしい。もっと、自分のすべてを明け渡したい。自分のすべてを差し出したい。自分のすべてにしたい。青臭い、固まっていた青春時代の想いがあふれては、快感となって二人を支配する。
挿入したまま、向かい合い、腰を突き動かす。舌をからませて唾液をからませる。幸次は何度も秋芳郎の傷跡に口づけをし、舌を這わせた。ケロイドにも、煙草の痕も、妖艶に照る。
「あ、出る、ん、あ、あ、」
「ん、俺も」
秋芳郎の中を満たしていた幸次のそれが抜き取られ、勃起している彼の陰茎と秋芳郎の陰茎がこすりあわされる。幾ばくもしない内に、どちらともが精液を吐きだした。そうしてまた、二人は深い口づけをする。
「秋、俺はもう行くからな」
「ああ、いってらっしゃい」
「昼前には起きろよ。情けないぞ」
「いくつだと思ってるんだよ」
握り飯で簡単な朝食を済ませた幸次を、布団の中から秋芳郎は見送った。体がぎしぎしとうなってすぐには起き上がれそうもない。公子との生活もそうだったが、幸次との生活でも秋芳郎は家のことをしていることが多い。体力がないのも当然だった。家の前の空き地で、昔のように畑でも耕そうかと思いつく。
「畑でもつくろうかしらん」
「ふ、そんなことせんでも毎晩抱いちゃる」
「幸次、すっかり助平になっちゃって」
「言ってろ」
幸次はけらけらと笑って居間を出て行った。玄関をあけて出て行く音がする。その音を聞きながら、秋芳郎はわずかに涙をにじませ、思わず微笑んだ。
***************
なんかもう、秋と幸次はすごいマニアックプレイとかしたらいいと思います。
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