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2016/03/21  「帰ってきた青い花」「霜に咲く青い花」感想
いつ買ったのか、申し訳なるぐらい前に買ったのに、最近やっと読むことができたので感想をこっそり記させていただきます。

◆「帰ってきた青い花」青い花OldGirls著/A6判/64頁/200円◆
帰ってきた青い花第一弾です。最初の短編集です。
・「いばら姫」…灯子
・「愛の風景」…篠洲ルスル
・「八時半から五時半」…詩子――――文学フリマウェブカタログより。

◆「霜に咲く青い花」青い花OldGirld著/A6判/82頁/200円◆
帰ってきた青い花第二弾です。
・「花と世界」…灯子
・「ペンギン・ザ・ストライカー/亀の記憶」…詩子
・「宇宙と君とアウトサイダー」…小菅麻美
・「青いアップルパイ甘し、いまさら私の人生など」…篠洲ルスル
・「無題」…相楽直 ――――――文学フリマウェブカタログより。

ブログやツイッターでたびたび触れさせていただいています、文芸サークル「青い花」さんの第一弾と二弾の文庫本になります。
「霜に咲く青い花」を読み終わったときにツイッターで少し触れたのだけど、本当に、いい意味で可もなく不可もなく完成された本です。良質な小説だなあ、と、改めて思いました。それぞれの小説がすべて同一のレベル(しかも水準が高い)で収録されているっていうのはすごいこと。アンソロジーというか、著者が違う短編集っていうのは、そういうばらつきやそれぞれの個性を楽しむものなのかもしれないけど、私はこういう均質な方が好きかな。
テーマも普遍的でありながら、著者の書きたいことが明確でシンプルで、ゆえに受け入れやすく読みやすい。奇をてらうことがすなわち良作であることではない証明になる、いい作品群だなあと。いつも褒めちぎってばかりで逆に申し訳ない気持ちになりながら。
青い花さんの本は何冊か持っていて、今回第一弾第二弾と読むと、最新(本当は「最後の一人」が最新だけど、私は「三十歳」しかもっていないのでそれと比べると)作との、差がまた面白い。なんというか、やっぱり、書くほどに文章っていうのは磨かれるし面白いのだな、と。篠洲さんはそれが顕著のようにも思うし、文体があえて違うのもあるのだろうけれど、話が一つ一つ繋がっていくと、後半の物語がより光って見えるなと。他の方は基本的に完結型の掌編が多いけれども、やっぱり最新作になるにつれて磨かれた感が強く感じました。

うーん。久しぶりに感想書くとどういう風に書いていいのかわからんくなるな…。

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