どこをみているの
2025/02/06 [PR]
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2014/05/06 新しい海
新しいパンツを買った。
レースのついたぴんくいやつじゃない。綿の、グレーに水色の水玉があるボクサーパンツを買った。
レースのついたやつもピンクのやつも白かったりフリルがついたり、そういうものも好きだけれど、綿の、さらりと手に馴染むようで馴染まない生地が好きだと今日、知った。レースのついたやつはレーヨンだったり、アクリルだったり、つるつるして美しい人の涙目のようで馴染む気がしないのに、媚びてくるから受け入れてしまう。だから、綿が良かった。
風呂上がりに、ボクサーパンツを履く。いつもよりも自分のお尻の形が綺麗に見えた。たぶん、綿が媚びていないからだとおもう。
パジャマをまとうと?ふわふわと自分の肌からわずかに甘い匂いがする。姉のボディソープをこっそり使ったからだろう。ガラス瓶に入った、淡いオレンジ色をしたソープは、ボディタオルに染み込ませたときの匂いが強烈で、まるでトイレの芳香剤だったから使うのを後悔したけれど、洗い流し、温まった体から匂いたつ香りは若い女の匂いだった。そうして、ああ、私は若い女であるのだと自覚する。
決して美しくない。
決して魅力的でもない。
それでも、私は若い女で、自分に媚びない素朴で優しい下着が好きで、誰に見られるわけでもないがお尻の形が綺麗に見えれば嬉しいし、柔らかな肌から芳しい匂いがすれば誰かを欲したくなる。その程度には、私は若い女で、今までも、いくつも過ちを犯してきたのだ。そういう、若い女だった。
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