どこをみているの
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2015/07/02 明日の服
大体寝る前に明日の服を決めるのだけど、それはちょっと楽しいし、結構無心になれる。服のことだけを見て、服のことだけを決める。そういうのが、好きだ。
でも、やっぱり仕事で疲れてくると全然楽しくないし、億劫だ。そういうときってしかも、あんまり服装のコーディネートがしっくりこないときが多い。生活にでるなあ、と、なんとなくぼんやり思う。
先日、他の方の小説を下読みさせてもらった。初めての体験。未発表のものを読んで、感想をいい、よければ参考にしてもらう、のが下読みだと思う。たぶん。
私は漫画を読むのは遅いのだけど、小説はわりかし早い方。速読レベルではないんですけど、文字を追う速度が速い、し、たまに目がすべってるときもあるから、早いんだと思う(ダメ)。
もちろん下読みは三回読んだけど。
でも、やっぱり第一印象っていうのはなかなかぬぐえないのだなと思って、三回読んだけど感想はやっぱり初見のときのものに引っ張られていたなあと思う。
小説、というのは、本当にいろんなものがあって、自分でも挙げることができないぐらい細分化されていると思う。どこかで見たことのあるモチーフでも、書く人によって雰囲気も内容も変わっていく。モチーフと書き手の数で、いくつもの小説が生まれるのだろう、というのを、今回改めて感じた次第です。
それに、小説というのがすべてがすべて国語の教科書に載っているような、教訓を教えてくれるものばっかりじゃない。あれはいいとかこれがダメとか、そういうもんばっかじゃ、ない。教科書に載っている小説も、教訓めいたものって案外なかったりするのかも。作者の書きたかったことを、教訓めいてとらえることのしやすいものが載っているのかも。なんでもいいけども。
人間性を描いたり、極上のエンターテイメントだったり、悲劇だったり、喜劇だったり、それはもう、いろんなものがある。あるなあ、ということで、げんなりしてる。
私は、「こういう人いるよね」とか「こういうのあるよね」っていうのが書きたい。だから教訓とかはない。教えたいこともない。ただ、共感のみがそこに発生してほしいなと思う。それが、逆に、私にとっての小説というものだったと思う。なんとなく。書き始めた理由なんかはとくにカッコいいものもないし、覚えてもないし、だけど、こうしてちまちま続けている理由は、読んだ人に共感できた、という、その一言をもらうためなんだろう。たぶん。まあそれも数日後にはかわっているのかもしれないけれど。
まあ、でも、書きたいことが何であれ、自分が読むときにそうだからか、第一印象で差をつけろ、じゃないけど、第一印象が決め手にもなると思う。そこで「あ、いいな」とか「お、なんだ」と思われなかったら仕様がない。名作って言うのはそこが違うのかもしれない。第一印象が良くも悪くも残っているなら、その後何度も読まれることになると思う。でも、そこでそれこそ目が滑ってしまうようなものならば、その後は読まれないんだろう。
アマチュアの分際で、どうでもいいようなことですけれど。
私も、読みかえした本なんて今まで数えるほどしかないな。
強烈な印象じゃなくてもいいんだ、「ああ、また読むかもしれない」でもいいから、そういう印象を残せるものがあるといいのかも。わかりません。机上の空論です(言いたかっただけ)。
自分が書けるかどうかなんていうのはこの際どうでもいいのだけども。
そうすると、誇張表現とかなしに、自分の書きたいものを徹底的に書き込むというのは大切なんだろうな、という結論に至りました。自分の中の風景を表出させるには、だって、書き込むしかない。一切の妥協を許さない表現は、誰かをうならせるだろう。
そこに、言葉の使い方の技巧はあまりいらないのかもしれないくて、ただ、丁寧に書き込むということは、私は大切だなと思う。行間を読ませるのもわざだけれど、それは、そこまでの舞台が成立していて、書き手の世界を読み手がある程度共有できた場合にのみ起こりうることで、なかなか難しい。突然ポエムみたいになるようなもんだもの。
なんてエラそうに言っておきながら、自分が反省なのは、突然ポエム小説っていうのが多々あることだ。小説の中のポエムっていうのはある意味逃げで、山場におこりやすい。山場だからこそ明言を避けてドラマチックにいきたいがために、ポエムになってしまう。だけど、山場だからこそ、丁寧に書いて書いて書いて、最後に、行間を使う、ぐらいでないと本当のことは伝わらない。のかもしれない。
なんていうことを、人様の小説を読んで思いました。その人の小説がどうのこうの、というよりも、小説を書く、ということを自分なりに考えるとそういう感じで、なんていう、ただの自分のおしり叩きでもあるんだけどね。あんまりこういうの考えないからな。考えてもよくわかんないし、そもそも日記自体が突然ポエム日記だから、私の場合は。日常から何言ってるかわかんないみたいなことあるよね。こういう話を、いろんな人に話したい。聞いてほしい。聞かせてほしい。
明日の服を選ぶみたいに、明日の言葉を選んでいたい。そのことだけに、真っ向に向き合いながら。
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