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2014/11/17 あけないドアはあかない
今週末に文学フリマがあるのでとっても楽しみにしているのと同時に、相も変わらず憂鬱だったりする。自分があんまり小説を書いていないということが大きな理由かも。八つ当たりも甚だしいけども、こういう気持ちってかくしておいても仕様がないしここはまあそういうところなので包み隠さずいつもどろどろ吐きだしている。相変わらずだなあ。
それと、あれだけ多くの人が小説を書いて売っていて(もちろん小説だけじゃないけど)、そのエネルギーや才能に愕然とするのだった。みんな素敵なものを書く。作る。私みたいな矮小な人間が書いているということがおこがましく思えるのだった。なんだかとっても、残念な気分。
ただ、そんな風にひねくれてみたとしてもやっぱり楽しみの方が大きい。
先日、クリエーターズマーケットに行ってきたのだけど、好きなイラストレーターさんの顔を見てその人の作ったものを買うことができるのはすごく素敵なことだなと改めて思った。そのイラストレーターさんの作品も好きだし、笑顔も好きだ。
あと、他にも、名前はわからなかったけど友達にあげたいなあと思うブローチやピアスを見つけて買った。
そういえば、ピアスを買おうと思ったら手持ちが一万円しかなくて、でもピアスは300円でさすがに申し訳ないと思い、「お金崩したらまた来ます」と話、一時間後ぐらいに行ったら、私が買おうと思ってたピアスを取り置いてくれてて、行ったらすぐに「お待ちしてました」と声をかけてくれたのが地味に嬉しかった。可愛い子たちだったな。十代だろうなあ。えらいな。十代でああいうイベントに出るのは、ミニブースでも立派だと思う。なれないで、擦れないで、純粋に続けてほしいなあ。私の十代の頃は臆病で外には悪い病気でもあるような思いでいたから、なんだか醜かったと思う。十代の可能性を全部つぶしてた。大学で学生の文芸賞に応募して大賞をとったのも結局二十歳だったし、十代では何にもしてないや。もったいなかったなあ。もっと小説書いて色々やったらよかったのになあ。まあ、今となっては、な話だね。
あと、もう一個ピアスを買ったお店では、売り子さんがニコリとも笑わないでとっても凝視してくるタイプの人だった。「袋いれますか?」って聞かれたんだけど、彼女は手提げ袋の意味だったのに、私は包装すらしてくれないのかと思って「えっあ?」と言い淀んでいたら「手提げです」と言われて「あ、手提げはいいです。このぽち袋にはいれてくれるんですよね?」となんか嫌な聞き方したような気がする。そうしたら売り子さんはとっても綺麗な瞳できゅっと真一文字に結んだ口でうん、と頷いた。そして「何か言いかけませんでした?」と聞いてくれたけど、私はもうそれ以上一言も話せなくていいえ、と首を振るしかできなかった。瞳が大きな人って緊張する。しかも、瞬きしないで、凝視するタイプの人。彼女の瞳には、彼女にとっても美しいものがしっかりうつってるんだろうなあ、という感じがしました。
という感じで、作家さんから直接買うことができるって嬉しい。あんまり、ずいずいおすすめしてくる人は苦手なんだけどね。お客さんになんて声かけようかな、って迷ってるぐらいの人が一番好きです。まあ、自分がそのタイプだからなんだけど(笑)小さな声で「こんにちは」って言われて、あとはにこっと笑っててくれる人がいい。
で、文学フリマの話だけど、クリマとかコミティアとかとは違って文字で表現したものっていうのはその人の好みに大きく左右されると思う。だから、売り子さんも(一部を除いては)うるさくないので、私は文フリ好きです。特に純文学ブースとか短編集・詩のブースが好き。まあ、自分の好みだな。文章の。だけど、総じて、静かに穏やかに客を見守ってる人が多い気がする。もちろんコミュ障ってのも多分にあるのかもしれないけど、でも、そういう人からの方が私は買いたいなあと思う。
その人が書いたもの。その人の思うもの。声に上手くできないから、すごくいい文章を書く人がいる。口下手な人に憧れるのはそういうのもあるかも。
楽しみにしているサークルさんがいくつかあって、前回の文学フリマでも買った人だけど、でも、そうやって楽しみができるのがちょっと嬉しい。おっかけみたいで面白い。なんて声をかけようかなあ、なんて思う。でも、私もどっちかっていうとコミュ障なので大体ツイッターで喋ったことがあっても名乗れないし、声もうまくかけられない。なんかもっと気の利いたこと言えたらいいのになあ、とか思いつつも「ツイッター見てます」とか「いいですねえ」とかいうことしか言えない。この気持ち、なんて言ったらいいのかな、と巡らせていると沈黙が長くて。気付くともう一言も発せなくなっている。情けないことに。
興奮って口にだすととってもみっともないから、やっぱりあんまり興奮のままに話すのはよくないのかもしれない。あの人やこの人から本を買えたとしてもやっぱり控えめに「がんばってください」ぐらいにしておこうかなあ。
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