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2014/09/08  More in YOU+
先日、友人三人と私で旅行に行ってきましたが、こんなにも記憶に残らなさそうな旅行は初めてだな、と思いました。

それはともあれ、文学フリマのご案内です。やっとこラインナップ決まりました。



「ビオトープ」A6判/206頁/500円
彼氏をぼこすこにする女の話とか、ビアンと少年の話とか、好きな女の彼氏を寝取っちゃう女の話とか、色んな日常のお話六作を収録してます。サンプルはこちら→http://p.booklog.jp/book/67888

「さよなら」A6判/250頁/600円
学年一美人の「石渡さん」と仲良くなったり、大嫌いだった同級生に再会したり、処女コンプレックス持った女と無表情男の話だったり、育ちのいい友人とじわじわ恋愛してみたりの四作を収録。サンプルはこちら→http://p.booklog.jp/book/84828

「More in YOU」コピー本/A5判/36頁/200円
親の死が原因で笑えなくなってしまった女の子とどんどん人間じゃなくなる従弟のお話と、彼氏の浮気相手が男かもしれないことが発覚するお話の二作を収録。
私の書くお話の導入と思って興味を持ってもらえれば嬉しいです。

「エニバデ」おまけ冊子/B6判/26頁/非売
「さよなら」に収録した「聖家族」のスピンオフとして、「聖家族」に出てくるサグラダさんという男性の義妹の話です。読んでいなくても読んでいてもわかるように書きました。
こちらに関しては「ビオトープ」か「さよなら」をもうお買い上げいただいている方には、お申し出いただければ、差し上げます。そんな奇特な方いらっしゃるかわかりませんが、よければ教えてください。

ちなみに「More in YOU」と「エニバデ」に関しては、文学フリマ終了後にサイトでもアップする予定でいます。ご了承くださいませ。
個人的には、「さよなら」が力作なので、ぜひ完売したい気持ちです。
ただ、受けが良いのは「ビオトープ」なんだよね。やっぱり表紙って大切。ユタカさんほんとありがとう。

また、スペースNo.A-28に出展される「おとそ大学パブリッシング」様の「週刊コトハト」にもサイト掲載作である「セレンディピティー」を寄稿(という形なのかよくわかりませんが)しています。「週刊コトハト」は、web企画の「言葉でハートを打て!」に応募された作品の中からいくつかをピックアップして冊子化したもので、色々なジャンルの作品が載っています。
私みたいなのがその中に入れていただいたのが不思議なぐらい、みなさん、個性的なものばかりで、ジャンル開拓にはいいかもしれないです。ぜひ、お立ち寄りを。

以下、それぞれのお話についてのもう少し細かいお話。つまり自己満足です。
なんとなく、語りたくなる時期なので、そういうのが嫌いな人はバックバック。

拍手

今回、「More in YOU」と「エニバデ」を書いているにあたり、「さよなら」と「ビオトープ」を読みかえしていました。
大変手前味噌ではありますが、やっぱり自分で書いたものはとても面白い。
「ビオトープ」はちょっと天地ノド小口の設定が粗いので「さよなら」よりも読みにくくはあるんだけど、それでも、その時その時の、自分の気持ちを注いだお話ばかりだからやっぱりいいですね…うん…。
「ビオトープ」は、個人的には前向きなお話ばっかりというか、おばかなお話ばっかりだと思っているし、私自身がまだまだ幼いのでとても幼い話が多いと思います(幼い、に関しては「さよなら」にも言えることだけど)。私が幼いのか、登場人物たちが幼いのかはよくわかりませんが、幼いからこそ、まっすぐで元気、みたいなことかもしれない。
客観視したら「全然前向きでもねーし、話も全然動いてないじゃないか!」と言われたらそれまでなんだけど、前向きです。本当に手前味噌だけど、「ビオトープ」読んだ後はなんか元気になっちまう現象。
「さよなら」は、書き方が少し変わったなあと思う頃の作品なので、「ビオトープ」ちょっと違うなあ、という感触。巻頭作の「セレンディピティー」に関してはどっちかというと「ビオトープ」寄りなので、前向きだしとびきり明るいです。パブーやサイトでも掲載していますが、色々載せたりする中で少し改稿もしているので、サイトと本では微妙に言い回しやシーンが変わる部分もあります。
特に、「CHILDREN」と「聖家族」は本当に自分の中でも力作で、ずっと書きたいと思っていたことだったので、書いてしまったらすごく腑抜けました。
自分で読みかえしていつも思うのは、幼いなあ、っていうことで、つまりは私の人生経験が充実していないことの裏返しなのかなと思います。だからといって、自分から能動的に経験していくことが良いことだとも思わないので、心がはっと気づく瞬間を大切にはしたいのですが、その心がはっと気付く瞬間を大切にするために、することをしないといけないんですよね。難しいな。いりこ構造みたいになってんだもんね。
「More in YOU」は、そもそも私の話って普通に考えてみれば重いしハードル高いのかな?と思ったのがきっかけで、五作とか六作とかの文庫本よりもお試しで手軽に読めるものがあった方がいいのかな、ということで作ってみました。コピー本といいつつも、完全自家用プリンターでがしゃがしゃ打ち出しているものです。本当は無料配布にする予定でしたが、表紙と遊び紙つけてみたので200円にしました。まあ、廉価でも無料よりは逆に遠慮されないのかなとも思いまして。
内容については、入門(?)になるようなお話、ということで、雰囲気や内容は違うけれども、私がすき好むものにしてみました。ファンタジーは苦手なんだけど、日常のちょっとおかしなことが好きなので(川上弘美の「神様」みたいなのとか)、そういうお話一つと、痴情のもつれも好きなのでそういうお話一つ。
久しぶりに「書くぞー!」とおもって書いたので、ちょっとぎこちなさもありつつですが、楽しかった。言い合い最高。
「エニバデ」は「さよなら」の「聖家族」のスピンオフというか番外編というか。本当はサグラダさんとまりやちゃんの後日譚(セックスするとこ)でもいいかなと思ったんですが、そうすると初めて読む人に向けてものすごい説明臭い小説を書かなきゃいけなくなるから嫌だなと思って、じゃあ、意味わからん人の五本の指には入る美紀子ちゃんを書こうと思ったのでした。
今日日の中学生の性事情はよくわかりませんが、楽しく読んでもらえたら嬉しいな。おまけとしての価値があるかどうかわかりませんが、別に私のエッセイみたいなのをつけても楽しくないだろうし、私ができることと言えばやっぱり小説を書くぐらいなのでこういうことに。
ちなみにエニバデは本当になんの面白みもないコピー本になりました。期待はしないでほしい。する人なんていないと思うけど。

なんで唐突にこんな語りたいとか言いだしたかというと、どうも最近、またツイッターで創作系のツイートに打ちのめされているからでした。
文学フリマが近づいたのと、企画に参加したことで、「創作畑」の人たちからフォローされたり、私もおもしろそうなツイートの人はフォローしたりしてるんだけど、早くリムーブしてくれないかなという気持ちでいっぱいです。情けないことに。そわそわするんだよね。
小説を書くのは好きだけど、創作をするのは好きじゃないから、そういうのを無条件に愛していて自分のものも、他人のものにも平等に興味を向けることのできる人がとても怖いです。私はそんなことできないから、未知の生物みたいだ。
それに、何度も、これは言っているけれど、自分の書いているものに浮かされ過ぎたくないというか、のめり込みすぎたくないと思っているので、そういう意味でも、創作畑の人はとても苦手に思います。
私もたまにツイッターで本の宣伝とかしてるけど、はたと正気に戻って、「会場で手に取って読んでもらえて買ってもらえるのが一番いいのにな」と思ってしまう。
企画で好きだなと思ってもらった人や、知ってもらった人に買ってもらうことや声をかけてもらうことはとても嬉しいんだけど、みんな創作畑の人たちで、なんだか恐縮だ。
だからといって、そうでない人に買ってもらうのは恐縮でないのかという話ではないのだけれど、どうも、うちわネタになりたくないという、無駄な恐怖観念が私にはあって、どうしても、一般の、読む専門の人たちに自分の本を買ってほしいという欲がある。
それは、私の中の傲慢さでもある。

とはいえ、本当に、どんな人でも、自分の本を手に取ってもらえるのは嬉しいので、こんなこといいつつも、本当に、本当に、嬉しいんですよ。
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