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どこをみているの
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2011/05/20  TOUCH
どうしても彼に触れたかった。
けれど触れたら何もかもが終わることはしっていた。
触れなくともこの思いはいつか終わることもしっていた。
触れなければ傷つくこともないってことも。

でも
しっていてもわからないことなんかざらにある。

そして
俺は彼の感触をしらない、
けれど触れたらもっとすきになることはわかっていた。
気持ちを伝えることばをしらない、
けれど伝えなければもっとつらくなることはわかっていた。

アダムとイヴはきっとしっていたしわかっていたんだ。
知恵の実をとってはならないこと、けれど欲には勝てないこと。

俺の震える指先が、彼の肌を這う。

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