どこをみているの
2025/02/08 [PR]
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2011/12/01 十五歳
私がまだ十五歳だった頃
私がまだ若かりし頃
私が何もかもを知っていた頃
私が何もかもを知らなかった頃
私の目にはまだ世界は美しく輝いてもいなかったが
世界は醜く霞んでもいなかった
ただ素直な世界はそこにあって私の若い目にはありのままに映っていたのに
十五の脈が聞こえない
十五の涙は流れない
私は化粧を覚え媚を覚えた
私は酒を知り大人の自分を知った
世界は美しくなければならないと思い、醜いものは排除した
何かを愛さねばならぬと信じ、愛するふりをしていた
私の生きた証を遺すことに必死になったが
私は何もかもを知らないままだった
十五の脈が聞こえない
十五の涙は流れない
そんなものは何もなかった
無くすものを段取りを決めて
無くす準備をせっせとしていた
無くすのではなく手放すことに躊躇もなく
ああどうか死に際の
私のいのちは十五でありますように
十五歳の私のあたたかくすべらかな肌でありますように
何もしらぬ美しさを
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