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2014/04/26  その瞳の裏側に
どうしてもどうしても書きたいので、今回の新刊「さよなら」のお話を。
お話というか、自分のあとがき的なもんですがあんまりネタバレにはならないよな下らん設定をもじょもじょ書きたいので書いてしまうあたり、私も小説かぶれになっているなと思う。

「さよなら」は、いろんな「さよなら」の瞬間を集めたいと思って作りはじめました。
さよならは出会いでもある、なんていう言葉があったような気がするけど、あ、ゴールはスタートみたいな感じの、でも、やっぱりさよならはさよならでしかないと思うのですよね。
さよなら、って、まあ、左様なら、ってことだけど、そんじゃまあ、そういうことならはいバイバイ、ってなんだよ、って思って、それでも忘れられないことは山ほどあるし腐るほど蘇るし、なんか不思議な言葉だなというか、何そのすっきりしてる感じ、と思ってですね、なんだろう、書こうと思ったわけなんですけど。さて、収録作品は以下のとおりです。

「セレンディピティー」
サイトで掲載しているものをちょこっとだけ加筆・修正。思春期や純粋さからの「さよなら」のつもり。
ピアノの名手である石渡さんは有名人で、なのに地味な「私」・紅子ちゃんと交友を持つようになる。紅茶、は、私が学生時代にバイトをしていてかじったからです。
石渡さんはワンピースが好き。体型が隠せるのもあるので。どっちかというとMTXなんだけど、紅子ちゃんに対しての自分の気持ちは素直に認めてる。それがどんな形であれ、紅子ちゃんのことが好きだから。一番書きたかったのは「好きだって一回も言ってくれなかったね」というシーン。
紅子ちゃんは口下手なだけで話すのが苦手ではない、つもり、で、大人になって就活という荒波にもまれて気付けば営業成績一位とかになっていてほしい。体の関係はいろんな人ともつが心は処女、とか真剣に考えてしまうタイプ。ハッピーエンドです。

「CHILDREN」
メモのログにあったかけらみたいなものをごっそり長編にしてみました。
人のことを自分とは切り離して考えてしまう紗枝ちゃん、紗枝ちゃんに小学校時代から憧れている史乃、そういう史乃を呆れてみている弟の士郎、紗枝ちゃんのイケメン風彼氏・相島さんの勘違いに勘違いを重ねるとそれが本当のようになってしまうお話。のつもり。大人の嘘から、子ども期からの「さよなら」。のつもり。
児童館ユーザーの子らには申し訳ないが、私は児童館がとても嫌いでした。
今でも、児童館の業務がどういう風なのかよくわかりませんが、それでもこの苦手さは抜けないのだろうなと思う。
紗枝ちゃんは相島さんの何が好きなのかと思う。きっといいとこもあるんだろうけどね。相島さんは私の先輩がモデルです。自分の勘違いを指針にして生きている人は、自分が勘違いをしているかもしれないと顧みない人は、とても強いし幸せだと思う。史乃ちゃんもどっちかというとそのタイプです。士郎が一番常識人だと思う。

「聖家族」
この本の中で一番自分が好きな話です。難産だったけど、描けて良かったと思う。
家族というのは呪いのようで理不尽で、だけど捨てることはできないことと、職場のやはり先輩が少しモデルになっている。そもそもは私が桜田をサグラダと聞き間違えたところから、無表情で何にも興味がなさそうなのにコアなものをすごい知ってる人ってきもいな、と思って、サグラダ・ファミリアに詳しいという設定になりました。でも、実はサグラダさんが知っているサグラダ・ファミリアの情報はwikiからとってきているという設定。wikiを何度も読んでいるので暗記している。たいそう気持ち悪い。
美紀子ちゃんは顔は一見冴えないけど、すごいエロフェロモンを持っている設定です。化粧っ気はほぼない。麻理也は処女の設定にしたものの、大して話に関係なかった。
麻理也の義兄・零士は、美紀子ちゃんをサグラダの義妹だとは知らない。別にいると思っている。そういうバカさが零士を天使にしているのです。

「さよなら」
おそらく、私が描いた中で一番ゆるゆるとしたBL、と言っていいのかよくわかりません。ゲイ同士、というわけではないけれど、男の子同士、というか、同性同士で恋人になるとき、というかもっというと、他人同士が恋人になる瞬間はどんなふうなのだろうと思っていたら、くっつくまでがものすごく長くなりました。でも、やっぱり同性同士はいつか終わりがきてしまうと思うのだな。真面目であればあるほど、そういう可能性は高い気がする。
とりあえず果物をたくさん書きたかったのだが、致命的なことに私があまり果物が好きではなかった。でも、マンゴーは本当にプラスチックのような味がする。でも、好きです。
おとくんはすごいむっつりスケベで、汗フェチなので、お風呂に入る前にやらしいことをしたがる。七津はそれに引いてる。挿入は3年間ほどの付き合った中で5回ぐらい。の方がなんかいい。私が。


と、こんな感じのお話が四つ入っています。
新刊の宣伝をしたいなと思っていたのだけれど、結局ここでも自慰祭りです。

5月5日(日) 第18回文学フリマ
スペース:イ-49(Fホール)
でお待ちしております。
よろしくお願いします。

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