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どこをみているの
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2011/04/25  圧倒的語彙不足
君は静かに起き上がって下着から順番に身に付ける。携帯を尻ポケットにいれるときに静かにストラップがちゃらちゃら言う。
寝た振り、でも君は気付かない。案外そういうところは粗雑だよね。心は弱いのに。
畳の部屋にそぐわない、黒地にピンクのロゴのメッセンジャーバッグ。明るく染めた髪の毛は、いつもワックスで跳ねさせてる。今日は寝起きだからかしんなりストレートだ。当たり前か。
いつも、一回だけ、靴をはいたら部屋を振り向く。僕はきゅっと目をつむる。
君は、しばらく立ち止まってこっちを見てから静かにドアを閉めて出ていく。
耳をそばだてなくても、築10年で壁の薄いアパートにいれば君の動きは見えるようにわかる。
少し乱暴に階段をおりて、アパートの裏に回って自転車の鍵を取出す。彼女にもらったとかいうキーチェーンがじゃらじゃら響くよ。そうしてストッパーをはずして、乗って出ていく。溝にはめられた金属を踏み越えると少し大きな道にでて、その後は音はかき消されて追えない。僕はうっすら目をあけたまま、昨日の残り香のする布団に顔をうずめる。

好きだ。

たった一言も、一文字も、僕は言えない。効力を持たない。君には。きっと。

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2011/04/23  ぼくのメールアドレス
時間の中に雨がふって
ぼくたちはびしょぬれになる
きみは無心に親指だけ動かして
虹色のLEDライトを絶やさないようにしてるの
きみのゆびは綺麗な桜色なのに

暗やみにうかぶきみの横顔は
とおい国の偉人ににている
ならば
わからないことばをはいてくれたらよかった

ぼくのさよなら
ビンづめにして海に流した
すぐそばにいるきみにじゃなく
とおい国にいるかもしれないきみに
なんて、やさしいふりをしてはかなしくなるよ

なにもしないまま
きみはそのLEDライトを何度も連打して
ぼくにはわからないことばのメールをちょうだい

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2011/04/22  ストロングパーフェクト
あなたに
うまれかわったら
わたしはきっとつよくなる
そうやっていつも
ひとりかみのせなかにいのっていた

くもったのうこんのそらからは
からすのなきごえ
よあけまえなのに
きみがこわがらないなら
ぼくだってこわがらない
こわがってはならない

うつくしいことばをつむぐくちを
ひあいあふれるこころのなかを
あたしはりかいできないまま
つよくなろうとしている
うそばかりをついて

いつからまえがわからなくなった
むじゅうりょくのなかで
ぴんくいろのごーぐるをつけている
またからすのなきごえ
あたしはすこしこわくなる

どこかでだれかがないている
どこかでうぐいすがないている
きみならこのきもち、なんてなづけるの
きみならこのいたみ、なんてなづけるの

ぼくにはわからない
こうしょうなことばで
あたしにはわからない
せんさいないみを

やさしさなんかみせないで
いとしさなんかあけわたさないで

であうまえのたにんのように
あたしのことなんかしらないふりして
たにんぎょうぎにけいごをつかってよ
なにもないままで

きみのせいにしたこと
あなたのためになること
かみひとえよ

なんて

はは
ちち
あに
あね

まようさきは

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2011/04/20  ああ
忘れられるならいつか君をわすれよう
わたしが小さな頃をもう思い出せないみたいに

あたたかな毛布も
つめたい水飲み場も
わたしのためにあったものら

大切にしたいものは
きっとまだわたしには
みえてないものばかりかもしれない

ほしいのです
あるがままのすべて

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2011/04/19  つめのゆがみにあたるひかり
きみにあいされた記憶
指折り数えてみたりして
あたたかな黄ばんだカーテン
包まってかくれんぼなんかした
海浜公園できみ、くしゃみした

いつからぼくたち
おやすみさえいえなくなったの

綺麗なものなど一つもないから
ぼくたちは醜いから
だからといって
愛さない理由にはならない
嫌いになる理由にはならない

きみはよい人 ぼくもいい人
手をつなげなくても良い
うたがうたえなくてもいい

ただ気付いて

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