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どこをみているの
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2012/10/18  キュイエ
心臓のみぎんとこ
きみがいたとこ
ひりひりいたい

一人で真空にいるみたい
透明のガラス瓶の中で
白い光が反射してるのを見てる
君がいたはず
美しい未来

なんにもないと気づいたのは
ほんとに今さっき
充血した細い目が僕を見ていたから
気づいたふりをした
ほんとうのとこは
なにも知らない

なにも知らない

知らないことが悪みたいな
知っていることも悪みたいな
冷たい雨のせいで
僕の足が凍りそう
指も爪もその他全部

ほんとうのとこは
なにもいらない
なにもいらない

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2012/10/14  夜空
君は綺麗だ。
僕は卑屈だ。
星は無口だ。
月は甘美だ。
朝は未熟だ。
夜は孤高だ。
命は削られ、涙は流れ、
文字は震え、指は千切れ、

それでも君は美しい

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2012/10/02  .JGAFB
お前の嫌いなとこ
たくさんあげてやる
暗闇のなか
必死に目を開けて
夜が来るのが怖いと言うお前

窓の外にうつる夜景は流れて
たましいは今宵の布団にもぐり
見えないはずのぼうれい
私の顔に似ていた

本当の優しさなんてのは
お前の中にも私の中にもない
たぶん、
本当なんてのはない
なんでそんな泣きそうな顔してるの

嘘をついてそばにいるより
嘘をついてどこかにいって

二枚重ねの布団、
一枚はお前の
一枚は私の
寒くはない、寒くはないけど

気取った私を許して
冷たいお前も赦そう
そうしたらきっと、
いまよりずっと
美しい夜の命を知れるのに

許して
赦して

愛して

温もりを
優しさを

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2012/09/22  深爪
あの子のゆびさき
ささくれだらけで、まあるくて、赤くて
きれいな字なんかこれっぽっちも書けなかった
いつもなんだかふやけて
きれいなものなんか

まぶしい白いグラウンドで
あの子は笑ってた
汚いささくれだらけの指で
赤いたすきを握りしめて
白くまぶしい

乾いた空気と
砂ぼこりのにおいと
遠くでうるさい歓声と
足元の小さな蟻

捨てられたペットボトルと
飲みかけの缶ジュースと
白線の名残と
靴跡

あの子の指先
あの子のささくれ
あの子の汗

だから、そして、さようなら。

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2012/08/29  わがものがおの
えぐられたかなしみを
口からこぼすたびに
ごめんなさいとあやまっては
明日の朝にはけたけた笑って彼を傷付けてる

電話には出ない
笑顔もない
私だけの愛を、私だけのためにとっておく

幼い頃のあたたかな手や
誰かと一緒に遊んだ滑り台や
年を重ねて行くほどに
細胞が死ぬほどに
不気味な軋みをたたえて私は胎児にもどっていく

私は私だけの、
私は私のままの、
ああ

口から吐き出した言葉が
我が物顔でとおりすぎてゆく

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