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2015/05/10  ぶらさがる午後
久しぶりにこっちで日記を。といいつつ、何も書くことがないので、ということを、いつもここで書いている気がする。

気付けば5月に入っていて気付けば半ばもすぎていた。ゴールデンウィークは日中仕事をして夜は友達と遊んだりしていたので、まあそれなりに楽しく過ごせたように思う。
私は実家暮らしなのだけれど、現在とっても反抗期真っ最中で、もう三十路にもなろうという女がこの体たらくでは本当に将来的に大丈夫なのだろうかと心配にでもなるものだが、心は止まらないのでこのまま大暴走である。まあ、三十路には四捨五入でなる程度なので許してほしい。
外に出るとかろうじてまだ、営業スマイル的なものができる、だって社会人だもん、けども家に帰ってきたときそういうものは全部忘れていて、そう、たぶん言葉さえ忘れ去っている私は、親に何を問われても乞われても言葉が出てこない。表情が出てこない。こんな風でいけないと思っていても、どうしたって顔が動かないのである。まったく。

仕事でもいつも感じ続けているむなしさを、家でもずっと感じていて、どうしていいのかわからない、という言葉の意味すら、たまに失いかけるときがある。
自由でいたい。心が、自由でありたい。そう思うのに、心を縛り付けて枷をつけているのは私だ。なんだって私がすべて私をコントロールしている。ああ、もう、こんなわかりきったことを今更わからなくたっていいのに。わからなくたって、いいのに。

最近、小説もかけてない。別に書かなくていいんだけど、書けてないことにげんなりする。感性がどうのこうのというよりも、このままで書くことができなくたって生きていけている自分にげんなりだ。
誰だって自分にとっての絶対的な何かがほしいんだろうと思うし、私はほしい。ほしいと願いつづける。願い続けるだけで、動かない、典型的な人間だから、そんなものはできるわけがない。
友達、恋人、創作、家族、運命、悲劇、喜劇、なんでも、私を動かしてくれる、何かを探している。探さなくたっていいのに。探している。だからなんだって感じなんだけど…

毎日同じことの繰り返しだからな。なんだかこんな風に閉塞的になっていくのだろうな。
根暗たるゆえんでしょうな。

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2015/05/05  「キキミミオブザ・イヤー」・「蜂蘭・鉄の灰野くん」・「nnmliner」感想
今日もやっぱり感想。世の中GWなんだな。気付くとな。
今回の感想は、ツイッターでお話させていただいている斜線さんの作品を、私の拙作と物々交換という形でいただいた本の感想。なので、値段はわかりません。すいません。あとページ数も省略。

◆「キキミミオブザ・イヤー」文 斜線/絵 F宮一茶/A5判◆
コピー本で、とっても印象的な表紙。絵を描いている方の、いい意味での偏屈さみたいなのを感じました。早速脱線。短い小説が一つと、漫画が一つ。
小説の方は、あらすじ書くとほとんど内容のネタバレになるので差し控えますが、主人公の女性は、自分の右耳を触る癖の持ち主。気付くと耳を触ってしまう。そこから始まるんだけど、ものすごい密室性の高い文章で、とても描写が細かい。ここまで余儀なく描写されてしまうと窮屈にも思えるけれど、描写されていないはずの、女性の、陽の光に輝くうぶ毛なんかを想像してしまうので、描写を細かくしたとしても、読み手の想像が狭まることはないいい例なのかなと思いました。タイトルからもわかるように(たぶんミミとイヤーがかけてあるのか?)「耳」のお話なんだけど、聴覚が目立つお話かと言うとそうでもなくて触覚がとても秀でているようなお話だったと思う。ストーリーは、言い方は失礼ですがあってないようなもので、綿密に描かれる「それそのもの」を楽しむお話だと思います。
漫画の方がすごい空気感で、これもまた、ストーリーはあってないようなものですが、その独特の雰囲気が不思議な気持ちを呼び起こす。

◆「蜂蘭・鉄の灰野くん」斜線著/A5判◆
これもまたコピー本。斜線さんの単著です。
「蜂蘭」は、眉目秀麗・頭脳明晰なんだけど性格に難あり(?)でおまけにプレイボーイの大学生・ユタカくんが、キャンパスで見かけた女の子にひとめぼれ。だけど、唯一といっていいほどの友達で情報通のケンゴに彼女のことを聞いたら「あいつは都市伝説級のヤリマンだ」と言われてしまう。しかも、彼女には秘密があって…という、純文学系かと思いきや以外にもSF?ファンター?要素があり、「キキミミ~」よりはストーリーがあるし目立っていた描写も控えめかもしれない。その魔性の女の「シオリ」ちゃんの秘密のせいもあるんだけど、目の中に宇宙が見えたっていう描写がとても綺麗だと思いました。でも、個人的には「キキミミ~」の方が好きかな。何がというと何とは言えないのですが、斜線さんの文章だとみっちりとしたしつこい描写が美しく思う。
「鉄の灰野くん」は「鉄のハイリンリヒ」のカバー小説だそうで、私バカなので調べてみたら「鉄のハインリヒ」って「かえるの王子様」と同じなんですね。というか存在をしらなかった。かえるの王子様って、なんか悪い魔女に呪いをかけられた王子が、女の子のキスによって魔法が解けるっていう話だと思ってたので、実際、王子が人間に戻ったときにハインリヒという家来が突然現れて「あなたがかえるになったとき悲しくて胸が張り裂けそうだったので胸に鉄のたがを付けましたが、あなたがもとにもどったのでたががいらなくなりました」っていう終わりだとは。
で、今回主人公・灰野くんがおそらくハインリヒ。で、かえるはもちろん出てきます。灰野くんの友達の吉岡くん。元カノの呪いでかえるになってしまって、生態もだんだんかえるになってくる。かえるになって、背中に毒液っぽい粘液がでるあたりがリアルでよかったです。やっぱり描写が素直でいいですね。難しい言葉を使わないで、でも、独特の世界を気付きあげる感じ。
もちろん鉄のハインリヒを読んでいなくてもわかります。私は元の「鉄のハインリヒ」を今回読んでみたのだけど、ハインリヒが現れるところがすごく唐突なんだよね。で、斜線さんのお話の中でそこを新たな解釈で描くのかなと思いつつ、やっぱりちょっと唐突なところがあったので、童話っていうのは鵜呑みにするのはよくないと思い増した。なんていっていいのかわかりませんが。

◆「nnmliner」斜線著/A5判◆
書き忘れていましたもう一本。
コピー本、というよりは本の形をしたサークルペーパーですね。
お話、というほどのでもないけれど、でも読めば斜線さんの文章の綺麗さや気品のわかる短い短いお話が一つ載っています。
静かなもの、ひんやりしたもの、薄闇、など、斜線さんがどんなものをどんな目で見ているのか、愛おしさとか憤りとか、そういうものがひりりと伝わってくる感じがして、これも好きです。
はい、これでちゃんと三冊だ!
****

人の書くものって、どうしてこうも刺激的なのかな。

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2015/04/12  「ファミリーパズル」感想
今日も今日とて感想です。
これ書いたら楽しみにしている「チョコレートドーナツ」見よう。あと、かむろば村もそのうち映画館へ見に行きたいですねえ。

◆「ファミリーパズル」坂越さぎり著/A5変形/176頁/800円
孝太郎の家から母がいなくなった。父・慎太郎は忙しい中でも自分を気遣ってくれるが、寂しさは消えない。無理を押し隠して日常生活を送る孝太郎にある小さな事件が起こる――。表題作ほか両親の出会いを描いた「ラヴァーズリドル」と短編2編を収録。描き下ろしでは成長した孝太郎が登場。――無料配布冊子より。
内容はまあ、ひっぱってきたあらすじ通りなんですけれど(いつものことですね)、児童文学の領域(?)だと思います。読みやすく、言葉もまっすぐ、穿った人らは出てこない。安定した筆致は読んでいて不安になりませんが、ちょっと軽妙すぎる気がしました。
でも、そういえば、自分が小説に親しみ始めた頃に読んでいた本(魚住直子「非・バランス」とか風野潮「ビート・キッズ」とか)ってこういう感じだった気がするな、とも思いまして。
しかし主人公の孝太郎くんがめちゃくちゃ大人。親が離婚しちゃって、めちゃ多忙だけど子煩悩な父親に心配かけまいと色々我慢して色々気遣っていて、いやこれちょっと小学生っていう設定は無理があるのでは…と思いつつ。同級生で同じ様な痛みを持っている森ちゃんという女の子もえげつないほど大人。大人すぎる…。でも、まあ、小学生って周りが思うほど子どもでもないし、本人も周りが思うほど子どもじゃないって思ってるもんでしょう。そういう意味では、背伸びしすぎた感じもあったけど、作者さんの書きたいことだったのかもしれません。
児童文学系なので、言っていることは真っ向勝負というか、どこまでもまっすぐで「正しい」っていうか、うーん、これはちょっと語弊がありますが、「正しさなんか一つじゃない」っていうことが「正しい」というか「それでいい」って教えてくれる、その道筋がまっすぐ。っていうのかな。だから、本当に、中学生が読むと面白く読めるのかもしれない。私はクソッタレな大人になってしまったので、孝太郎くんの両親のなれ初めにあたる「ラヴァーズ・リドル」の「優しさは人を傷つけることもある」っていうところは好きだったけれど、なんというかええいまどろっこしいな!と思ってしまいました(笑)。
ネタバレになっちゃうのであんまり言えないけど、しかし、孝太郎くん大人なのに両親二人が結構わがままっていうか離婚にいたるところとか、なんか、子どもっぽくてもう少し、親っていう自覚を持った方が…ってなりました。その後の部分でも。
バランスはとってもよくて、読みやすいのだけど大人が読むとちょっとむずがゆいところがあるかな、というか、クソな私はちょっとむずがゆかったかな。
あと、装丁が好きです。A5変形と書いてありますが、正方形です。かわいいです。

***

なんか書きたいな~

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2015/04/11  「ひげうさぎとおれ」・「つばめの巣」・「アンノウン」感想
先日の名古屋コミティアで購入したもののうち、読み終わったものの感想です。

◆「ひげうさぎとおれ(2~4巻)」ゆさ著/A5/100~200円◆
この概要(?)みたいなの、どんなふうに書いていいのかわからないですね。
あと名古屋コミティアももうちょっとHPが見やすくなるといいな、と思うし、サークルリストももっと見やすいといいなと思うけど正直運営難なんでしょうね…かわいそうに…
あらすじちょっと探したんですが、探すほどのものでもない。のかもしれない。
若き喫茶店(コーヒー店)のマスターと、マスターが悩んだときになぜか現れるひげのはえた「ひげうさぎ」のゆる日常漫画。日常漫画というか、マスターが悩んでひげうさぎが現れて、なんとなく悩みが解決する、というような感じ。
漫画は普通というかまあ普通な感じなんですけど、手折り本の雰囲気がとっても素敵。紙もコピー用紙ではなく、茶色の何紙っていうのかな……ざらざらしてる、メープルシュガーみたいな色の紙です。お話の雰囲気ともマッチしていて、素敵でした。残念ながら一巻は売り切れだったのですが、さして話も難しくないので2巻から購入しました。こういうコピー本って素敵です。
私も今度作るときは紙自体変えてみようかなと思いました。

◆「つばめの巣 第6号」つばめ綺譚社発行/A5(いくらだったか忘れた)◆
○紺堂カヤ 書き下ろし短編『繋ぎ屋台帳 綴りの更級』 ※連作第四回
○紺堂カヤ エッセイ連載『文字の海を泳ぐ 第四回:栞』
○伴美砂都 書き下ろし短編『ウーパールーパーに関する考察(マーブルの章)前編』 ※連載第五回
表紙絵:伴美砂都――つばめ綺譚社のブログ「つばめ報」より。

つばめ綺譚社さんは色々なクリエイター(?)さんがいらっしゃるサークルで、メンバーがどんなものをつくるのかてっとり早くわかるもの、ということでサークル誌を発行しているそう。今回、この第6号が新刊で販売されておりましたので、購入しました。
連作の小説が二つと、エッセイが一つ。読みやすかったですね。ただ、やっぱり連作なので前後知ってたらもう少し楽しめたというか、物語に入れたのかなあと思います。買えばよかったな。
紺堂さんのお話はまさに「奇譚」という感じかな。どういう仕事か私は前作読んでないのでわかんないのですが「繋ぎ屋」というところで働いている下っ端の「書記」さんの台帳という構成のお話。日記を読んでいるような感じですね。繋ぎ屋のいじわるっぽい店主と、慇懃無礼そうな紳士と、主人公の書記さん。こう、いい意味でいかにもわくわく心をくすぐる感じです。すっごくマイルドな京極夏彦って感じなのかな。「家守綺譚」に通ずるものを感じました。ツイッターでもつぶやいたけど、内容的にはBL漫画の「川果町よろず奇譚」って感じ。
エッセイも読みやすかったです。よくある、浮ついて一人で暴走するようなエッセイじゃなくてよかった。私も書きたくなってしまいました。
そして伴美砂都さんの「ウーパールーパー」ですが、ちょっと内気っぽい女子高生の日常なお話ですね。「繋ぎ屋」よりは、話自体が純文学っぽいので一話単独でも読みやすかったです。今まで意識していなかった友達と急に仲良くなったり、ぎこちなさとか、淡い恋情への自意識過剰とかそういう、ちりばめられた微妙な感性がよかったと思います。日常、って、まとめてしまうとそうなんだけど、でも、若いころって毎日、多かれ少なかれなんとなくのドラマがあるような気がしてた。なんとなく。だから、彼らにとって日常は日常じゃないなって思いました。なにこれ。伴さんの文章は少女のようです。

◆アンノウン/伴美砂都著/A5/200円◆
コンピュータの管理会社で派遣社員として働く「僕」は、同僚にひっそりと想いを寄せる。
居心地の悪い昼間を足掻きながら、深夜のマシンルームでひっそりと息をしながら。
不器用で優しいひょろモヤシボーイの恋とか愛とかの物語。――つばめ綺譚社ブログ「つばめ報」より。
こちらは伴さんの単著のコピー本。文章は丁寧でとても素直な方なのだろうという勝手な妄想をしていました。主人公である「僕」も、「僕」が想いを寄せている同僚もどこか欠けた部分があってどこかひっそり、社会から隠れるように生きている。別に、二人が寄り添うからってそこが完全に埋まるとか、直るとかそんなことはないんですよね。だけど、それでも、生きていく。生きて行こうとする。
と、まあこんなに壮大でもないんですが、伴さんの筆致は素直なので、最初から最後まで悲惨な部分もあるのに優しい気持ちで読めます。あと、若干、恋愛パートが初々しくて私はちょっと恥ずかしかったな(笑)ストーリーはちゃんとハッピーエンドなので心配せず読めました。
これは本当に個人的な好みなんだけど、主人公二人ともけっこうえげつない過去があるというか、記憶があるのですが、そこをもっともっとえげつなく書いてほしくて、そして邂逅みたいなところを、もっと美しくなったらいいな、と勝手に思いました。ほんとに私の好みだな。ちょっと蛇足なのかな、とかいうところもあったりして、まあ私の読みが足りないのが十二分にあるとは思うのですけれどね。なんか久しぶりにハッピーエンドのお話読んだのでなんかほっとした。

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2015/04/01  さくらのもりのまんかいの
日本人はどうして桜が好きなんだろう。
私も、春は嫌いなんだけど、桜のためなら我慢できる程度には桜が好きだ。いやまあ春のことを好きになることはもう今後ないと思うんだけどさ。国粋主義とかに絡められることも多いような桜だけども、実際はやっぱり美しいからなんでしょうね。それだけだろうね。

新年度が始まって、自分の部署に新人さんが入ってきたりして、別に自分の仕事はそんなに変わらないんだけどばたばたしていました。この一年は本当に勝負な気がしている。仕事の方が。と、思っているだけでストレスになってくるのでもうどうにでもなれという気持ちで行きたい。いけるようになりたい。上に立てない人間ですがもうそれでいいよ…。
小説書きたいとかもうそういう問題じゃない。この一年は本当に屍の様なんだろうな。怖いな。そこから生き返れるのかな。人間に。人間でなくても、何か血の通う人間であれるだろうか。わからない。わからないんだなあ。

何もできないので、何もできない。何もしない、とはちょっと違うような、でも、結局そうであるような。よくわかりませんね。ごめんなさい。今はまだ、茫然としている最中なので。

これから自分がどうしたい、とかも、ちょっとわからないんですよね。不安だなあ。

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