どこをみているの
2026/06/20 [PR]
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2011/11/08 あめときみとぼく
雨ふってる。
夜中、かなちゃんは起き上がって窓の方をむいた。あたしは眠いので目を瞑ったまま彼の様子をうかがっている。
といって何をするわけでもなく、彼は黙って窓の外に思いを馳せているだけらしい。
ぱらぱらと雨粒が散っていく音だったり、ごつんと水の固まりがあたって砕ける音もする。
すぐに眠ってしまうと思ったのにあたしの頭はどんどんさえていく。たぶん隣でかなちゃんが半身を起こしているせいで布団がはだけて肩が冷えるからだ。
でもかなちゃんがまだ布団に入る気配はない。
かなちゃん、寝なよ
ん
かなちゃん、寒いよ
ん
かなちゃんてば
返事がなくなる。
あたしは渋々起き上がってかなちゃんの肩に触れた。彼の体もまた冷えている。
後ろから顔を覗き込むと、珍しくむっつりてはしていなくて柔和な無表情をしていた。
かなちゃん、と耳元にキスしながら呼ぶと目線をゆっくりこちらに向ける。
さびしいんでしょう
んなことねえ
いじっぱりなんだからさあ
んなことねえって
雨、強くなってるね
ああ
明日、仕事休もっかなあ、かなちゃんせっかくおやすみだもんね
好きにしろよ
かなちゃんの首に腕を回すとかなちゃんもゆっくりあたしの腕に手を回した。掌はあたたかくて、眠いんだろうなと思う。
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2011/11/06 上目遣いで
みんな死ねばいいのに
耳元には大音量の孤独を歌うミュージシャン
あたしには何もいらない
別にいらない必要ない
足の間に垂れ流す血液を
すくいとってくれたのは誰の指先
ささくれていたい
乱されていたい
くやしいの
さびしいの
誰も彼もに愛されたいの
2011/10/25 教えて、くだらぬ愛
好きといって愛してるでもいい
まどろっこしいのは嫌い
君、昨日笑ったね
アタシの言葉、たいしたことない言葉
好きといって愛してるでもいい
はっきりしないのは嫌い
アタシのこと呼んだね
君の茶色い瞳、曇らない瞳
悩ませないで
答えを出させて
そしたらきっと
こんな気持ちはもういらない
君のことばっさり切り捨て
アタシのことなんかしらない
誰もしらない町に行き
誰もしらないたった一人の男と
アタシは一生連れ添うの
2011/10/22 ひみつのへや
この雨がもし止まなければ
私のロフトは小さな方舟になって
ふわふわ漂うのかしら
どうにかなるのかしら
ああでも
お気に入りのバラードが雨音で掻き消されちゃう
どうにかならないでいただきたい
暗闇に浮かぶこの文字が
電気の代わりになるのかしら
雨は止まない?本当に?
ああでも
目がひどく疲れちゃう
明日には青い空
見られたらいいのに
2011/10/16 200000200000
夜、窓の外
月は見えない知らないまちのそら
かあかあかあかあ
夜、庭の上
色もない花の枝
かあかあかあかあ
黒い羽、僅かに羽ばたく
漆黒のダイヤモンド・オニキス
あたし知らんぷりする
足まで黒い 鱗のような
かあかあかあかあ
からす、鳴いた
誰か探しているのかしらない
雷、なってたからあたし、知らんぷり
寒くもなくて、からす、飛んだ
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