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2014/10/13  あなたのための滞り
小さな頃から台風がきても怖いなんて思ったことはなかった。風の音も雨の音も、それは当然のことのように思えたし、家の中にいれば雷だって落ちることはない。雨はそんなに好きじゃなかったけれど、室内にいればそんなことはどうってことなかった。だから、大人になっても、台風なんてどうってことなかった。そんなことふと、今さら、思う。どうでも、いい。仕事に支障があるだけだから、台風なんかもう、どっかに行ってしまえばいい。

不安になると、文字が書きたくなる。でも、不安なときは不安な気持ちしかないから文字が浮かんでこない。そういうときが、もう、ずっと続いている。小説を書く、ということに優越感を持っていたのはいつまでだったろう。よく、わからない。もう今じゃ、小説を書いているということが少し恥ずかしいことのように思えてきた。でも、それの頻度が減ってきているといっても、それでも、それがなければ私はちゃんとわ私ではいられないのかもしれない。別に、こんな、文学かぶれなことを言いたいわけじゃない。
もっと、もっと自由にしたいのだ。物語を描くことも、愛することも、本を作ることとか、そういうのを、呼吸をするように、驕ることもなく高ぶることもなく、当然の、私の中の営みのようにしたいのだ。だのに、虚栄心や自己顕示欲なんかがやっぱり邪魔をしていて、うまくいかないのだった。なんだか、うまく、いかない。別に、大それたものを書きたいとかそんなことはないのに。
寂しくなって、こうしてつれづれなるまま書いてみたって、何が満たされるわけでもない。じゃあ、小説でも書いていろよという話だ。困るよ。書けないんだからね。

そういえば、昨日韓流映画の「新しき世界」を見た。めちゃくちゃよかった。でも、サウンドが安っぽくて、もっと荘厳な感じにしてほしかった。私の大好物のヤクザの権力争い的なやつで、もう本当に出てくる男たちがかっこよかったし、演技もよかった。ヤクザ好き。本物はもちろん怖い。でも、「新しき世界」を見ていたらとってもむらむらしてきて、ああ、BLのすごいエロいの読みたいし書きたいなと思うのだった。かっこいい。男たちの精神的絆って言うのは、やっぱり女が及ぶことのない世界だと思う。それもまた素敵だ。カッコいい。
でも、困ったことにかっこよい男たちに興奮しすぎて全然寝付くことができなかったのである。本当に困った。だので今はちょっと寝不足で頭が痛い。困った困った。

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2014/10/09  絶望の日もまた眠る
すえのぶけいこの「ビタミン」で、いじめられている主人公のモノローグで明けない夜はないと誰かはいったけど、明けない夜がほしい」というのがあったと思う。それを見たときに私は結構な感銘をうけた。そうか、明けない夜はない、っていうのは希望の意味ばっかりじゃないんだなあ。みたいなこと。
そうか、なんでも、そういう前向きなものばっかりじゃないんだなっていう、なんかそんなこと。

自分の感情や精神のバランスがおかしいな、と思うときがある。まあ、つまりはバイオリズムの谷なのだろうと思うが、誰かとずっと話していたかったり、少し冷たい風に当たると泣きそうになるほど悲しかったり、抱かれたかったり、仲の良かった友達に嫌悪感を抱いたりする。そういうのが巡り巡っている。今は、どの谷なのだろう。自分でも皆目見当がつかない。
そんな自分を拒んでも、忌み嫌っても、絶望しても、次の日の朝が滞りなく進むように服を用意し、鞄の中のハンカチを入れ替え、携帯を充電する。絶望したってあったかいほうじ茶を飲むし、こうしてブログを書いているし、このあと寝る寸前までネットサーフィンをする。
隣家の子は、夜の十時ごろに決まってフルートのチューニングをしている。たまに聞いたことのあるような曲も吹いている。上手くはない。ふけてはいるから下手でもない。奇妙な五分ほどの調べが続いて、不意に途切れる。この時期は大体毎日。父はその非常識な時間に楽器を吹くことに憤るが、私は父の憤りの方が聞いていて腹が立ってくるけれど、それを言ったことはない。父が夜中、イスを動かしたり机を動かしたりするときに、家具の脚と床のすれる音の方が気に障ることを、それでも、言ったことはない。絶望していても、そういうこまかなことがどうでもよくなるほど、絶望をしたことはない。そういう日だって、ちゃんと眠る。父の音がうるさいと思っていても、眠る。明けない夜は存在しないのだから、眠る。

自分が今までどれだけの人を切り捨ててきたのかよくわからないけれど、なんだかそんなことを思い出す文章を読んで、ひっそりと悲しくなって泣いてしまう。
でも、それは、もちろん悲しさもあるけれど、私の行き場のない悲しさを表現してくれる人がいるのだなあという、そういう気持ちだ。嬉しかった。悲しかった。でも、嬉しかった。
とみに寂しいな、と思うことがあっても、でも、別にもう、一人で平気だなとも思うようになった。だってどうしたって、一人で耐えて行かなければいけないんだ。私は、友人のように強くもないから恋人を作ることはできない。友人のように弱くもないから恋人を作ることはできない。何にしたって、私はずっと一人なんだと思う。みんな一人、だけど、私ほど一人を確信してる人もそういないと思う。なんて。なんとなく。世界で一人なんて、みんな、一人だけどね。なんかよくわかんなくなってきたけど。

心をまっすぐに射抜く言葉は、やっぱり素直で純粋な言葉だと思う。
大体の、共通認識としての「素直」とか「純粋」の基準、と、その人の心根から出た言葉がマッチするとものすごく力を発揮すると思う。言葉は、やっぱり飾らぬものの方が良いと思うし、もちろん、ひねくれていない方がいい。
「素直な気持ちをいってごらんよ」と言われて、私だって「素直」なことを言ってるのに、大体の「素直」の基準には合致しないことがままあるので「そんな意地張っちゃって」とかいうことを言われて、訂正させられる(と思ってしまう)のはなんだか腑に落ちない。もうそれって「素直」に「素直」のバイアスかかっちゃってますよね、と、言いたい。バイアス。
もうそういう通過儀礼的なものが面倒なので、じゃあ、常識に収まる範囲内の「素直」を言う。そうすると認められる。賛同される。でもそれは、私の「素直」じゃないんだけどね。
だから、心根が純粋な人が純粋な、素直な言葉を言ったらばそれはもうすごい。
私の中で「素直」と「正直」が混じってるところもあるので、そこはすみわけした方がよいのかな。そうするとそもそも「素直」フィルターがあるのだろうから、結局「素直」ってのは「正直」とは違って、「正直」は歪んでてもゆるされるもんね。なんとなくだよ。

そうして無駄に言葉を重ねた絶望を抱えて、やっぱり私は眠る。

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2014/10/07  叱って
運転中になんとはなしに曲を聞いていて、不意のフレーズにはっとすることがある。結構ある。そうすると、はっとした曲をしばらくエンドレスでリピートしてしまう。
最近はモーニング娘。の「memory~青春の光~」を聞いていて(古い)、さびの「新しい彼女のこと私みたいに愛さないで」というところに胸震えるのだった。
最初は、「私の方が特別なんだから、私と同じ様に愛したら許さん」っていう意味だと思ってたんだけど、「私のことを愛した方法で愛したら、新しい彼女ともダメになっちゃうだろうからそれはやめて」ってことかと思うと胸が……というか、99パーセント前者だと思うんだけど、後者だったらめちゃくちゃときめきます。女の子がこっぴどく振られるとか結構好き。
今は、FLiPの「叱って」をリピートしている。これは、おそらく浮気の歌なんだけど、まず歌い出だしからビッチで「誰と何してても愛してるんだから許して」とか言っちゃう。そんで、「あなたの常識をいつもいじめたくなるの」とか言ってる。この言い回し最高。
歌自体は、なんかもう、ほんとにクソ女だなこいつ、と思うけど同時にかわいいな~~ってなっちゃうのでやられます。

ちなみに、どうでもいいけど、サイトでもアップしている「エニバデ」のテーマ曲というかBGMというかイメージソングはこの「叱って」。
全然知らなくて、エニバデ書き終わったぐらいにFLiPのアルバム買って聞いてたら不意に「お?」となり、もう完全にエニバデに出てくる「美紀子」にしかあてはめられなくなってしまいました。
かわいくて貞操がないってどんだけ小悪魔な女の子なのだろう。かわいい。馬鹿だ。

女の子はバカなほどかわいいですよねえ。

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2014/10/02  泣かないでちょうだい
秋はとても好きだけど、秋が一番落ち着かない。
ちょっとひんやりした風を浴びるだけで、もうこの世の終わりのような寂しさでいっぱいになって耐えられなくなってしまう。
色んなものをかみちぎってぼろぼろにして、何もかもが全部無駄になってしまえばいいのにと思う。好きなのに、不安定だ。不安定だから好きになるかもしれない。よくわからない。ただ、悔しいという気持ちばかりが体の隙間とか狭間とかそんなところから漏れ出してくる気がする。
何が悔しいのかはわからないで、ただ、自分という存在に悔しさを感じるのだった。悔しい。悔しい。悔しい。

そういえばfc2がやばいとかいう話をちらほらネットで見かけるのですが、もう今更サイト移行とか面倒で…面倒で…うう…
動画の方が危ないということなので、ホームページスペースの方は大丈夫…だと信じたい…けど…どうなることやら。
ブログと合わせて忍者ツールズにした方が楽なのかなあ。といって、セットアップの服でもないのでブログとサイトが同じサイト使ったからといって楽になるとか云々なんてないよ。うん。
もしくは、もう色々限界もあるので、ブログ一括にしましょうかね。いやでもやっぱりそれは面倒だから却下。
面倒だ…
有料ドメインとかの方がいいのかな。さして高くないよね。ないけどね。でもちょっとそこまで頻繁に更新するかというとしねえ…しねえぞ私。
そういう感じで10月だな。

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2014/09/26  それと同じじゃない?
サイト久しぶりに更新しました。更新っていうかなんていうか。
文フリで頒布した「More in YOU」に収録した二編と、無料配布でおまけにしていた「エニバデ」をアップしました。
個人的には「エニバデ」と「殉教」がお気に入りです。
「銀色の」は、昔から何度も何度も書き直したり眠らせたりしているお話だったから、今回やっと未練なく送り出せたなあという気がする。
「エニバデ」は、今まで文庫を手にしていただいた方には送付させていただきたいと思うので、大して需要はないと思いますがお声かけていただけたら嬉しいです。まあ、サイトにあげてしまいましたが、「さよなら」に収録した「聖家族」のスピンオフとして書きました。
「聖家族」は、サグラダさんという男性と、麻理也ちゃんという26歳処女のお話なんだけど「エニバデ」はサグラダさんの義妹の美紀子ちゃんのお話。まあ、これ読んでもらって、「さよなら」にも興味をもってもらえたらそれがいいなあ、という気持ちでした。貞操観念が低い美紀子ちゃんですが、守るべきところは守ってるぜ、という気持ちがあるんですよ。たぶん。
「殉教」は、私がとっても、大好きな、一人の男を巡ってゲイと女の子が戦うという、まったくもって私にとってはテンプレなお話なんだけど、そもそも、「号外」というてテーマで書いたものでした。「自分の彼氏が、もしかしたらゲイと浮気してるかもしれない」という「号外」を知ったとき、女の子ってどんなふうになっちゃうんだろうなあ、と思ったけど、私だったら何も言わないで別れるかもしれません。

今日はのんびり夜更かしでもしよう。

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