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2014/12/13  体調が悪い
体調が悪い、というのは私の場合「お腹が痛い」か「気持ちが悪い」の二択。で、今日は「お腹が痛い」方の体調が悪い。お腹が痛いというよりは、まあ生理がきているので子宮が痛いって感じだけど、いつもこの生理痛というのには悩まされていて、お腹(腸)が痛いのか子宮が痛いのかよくわからなくって頭も混乱しているというのが現状です。でも、大体このぎゅうと握りつぶされて、お腹にジャブが入ってくるような痛みはきっと、生理痛なのだろうな。

なんか昔から、お腹が痛いことの方が苦手だった。気持ちが悪い、のも、大体車に酔うとなるものだったので、平生の「体調が悪い」というのはお腹が痛いということで、下痢というのがすごく苦手だった。なんか、本当にこの世の終末だとさえ思いもするほど、絶望だった。まあ、ピークをすぎればもちろんよくなるものだし、気持ち悪い方が大人になった今だと怖いな、と思うんだけど、でも、お腹が痛いってやっぱり神様に祈りたくなる。私、そんなに悪いことしましたか、って。
先日、お腹が痛くなってトイレにいたのだけどあまりの痛さに気持ち悪くなって嘔吐してびっくりした。痛すぎて気持ち悪くなることはあっても、嘔吐したのは初めてだったので。死ぬかと思った。二十五にもなって、なんかそれも、情けなかったしどうしようもなかった。
大人になって、私は生理不順がひどく、生理がくるとセットで生理痛がある。軽い人もいれば重い人もいて、それは本当に体質だと思うのだけど、私はひどい方なのかなあと思う。生理がきた二日目が酷い人が多いみたいだけど、私は一日目がめちゃくちゃだ。ずっと子宮が収縮するのがわかって、そのたびに全身が細かく粟粒立つ。そうして冷や汗が出てくるし、前かがみになるものの、そうすると今度は腰が痛い。そう、腰も痛いんですよ。いや、腰の場合は痛いっていうよりも、もやもやするっていう方が正しいような気もするけど、とにもかくにもどういう体勢でも痛い。そして眠い。仕事が手につかねえと思うほどで、よく先輩に顔色悪すぎるよ、と言われる。で、この痛みは子宮なのか?腸なのか?と迷いつつも、でもやっぱり子宮だよなあ、なんて思ってまた汗を流す。
私の友人なんかはとてもひどい生理痛の持ち主で、生理がくるともう動けないという。猛烈にいたくてだるくてベッドから動けないのだそう。そりゃひどい。ピルなんかを飲むと和らぐらしいのだけど、私も勧められるが、薬でどうこうするっていうのがなんか抵抗があっていつも手を伸ばせないでいる。でも、今日はひどいので、ちょっと昼寝をしてよくならなかったら薬を飲もうかな。今日は夕方から仕事がある。ああ、面倒。

そう、それとこのブログ、もうずっと書き続けてて(前使っていたfc2ブログも合わせて)、なんか勿体ないので本にしようかと思っています。別に誰かに読んでもらうためでなく、保存用で自分で楽しみたいだけなんだけど、読みたい人いたら数冊作ろうかなとかいう疾しい気持ちを持っている。けれど、まあやっぱりこういう心境読んで楽しい人っているの?って感じなので、作らないかも。自分用だけだな笑。

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2014/12/11  発すること
自分の言葉って、当たり前だけど一度出て行ってしまったら取り返しがつかないものだなと思う。そうだね。いつも、そういう当たり前のことを、忘れてしまうんだよね。

自分が発する言葉には注意をしなければいけないんだと、注意を怠った次の瞬間に気付く。大体、人の発している言葉は意味のあるものとないもの、に大別されて、意味のないものが大半でその中にあるものがうすく隠れていたりする。仕事の中の会話ってそういうもんだなと思ってて、上手く説明ができないのがとても致命的だけど、すべての言葉に真面目に向き合うと壊れるよ、って、誰かに言われた。意味のあるものを、探し当てる。意味があるのだと、気付く。あとはあんまり、気にしなくてもいい。叱られたときは、大体そういうことだと思うようにすると、落ち込まない。と、思う。でも、それは自分の体調とか精神衛生も大分関係してくるので、全部が全部意味のない言葉のくせに、全部私をえぐっていくこともあって、わかってるけどわかってないので、真に受けてしまう。というか。なんか、そんなこともあるよな、って、話で。

友達に愚痴愚痴というと、でも、その子は丁寧に聞いてくれて、丁寧に聞いてくれているけど、自分はなんかそうじゃないって、自分の言葉に首を振っていたりしてなんだかよくわからないことになってくる。なんだよそれ、って、自分で自分の言葉に打たれて死にたくなっている。おかしな話だ。なんか、だから、言葉って不用意で、なんだか心もとなくて、どろどろの心臓のようだと思った。真っ赤に溶けていくんです。気持ち悪いほど。言葉なのに。愚痴を言ってすっきりするつもりなのに、どうしたってすっきりしないんだ。そういうときは。なのに、聞いてほしいと思ってしまう。友達は、自分の写し鏡ではないのにね。

人と話していて感じるズレは、この仕事だからだろうか。仕事をやめて本当に自分がしたいと思うことができたときに、それは解消されるのだろうか。ズレっていうのは、人と自分がぴったり一致しないかぎり出てくるもので、それは当然のことなのに最近は、そのズレに過敏になっているのだろう。でも、ズレ、の話をしても、全然伝わらない。説明が下手だし、口から飛び出した心臓は溶けるばかりで、相手の口へは届かない。テーブルの上にだらしなく溶けて血を垂れ流しているだけだった。くだらない。私の言葉。

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2014/12/10  小説の話
と銘打ちましたがそんな別に考えていることはないので書けないんだけど。なんとなくね。

人様のものを読んでいたら、やっぱり自分でも書きたいな~って気は起ってくるもので不思議です。張り合おうとかそういうのじゃなくって、いいものに触れると自分も感化されるのかな。やっぱり読書もそれなりに大事ですね。うん。大事。

これは、もっとちゃんと固まってからと思っていたんですが、今は二つぐらい本の構想があって、一つはとある方になんとなくの原案を考えてもらって(といってほとんど私が書きたいものを書かせてもらっている)、それを書いています。三話ぐらいのオムニバスみたいな感じ。
もう一つは完全に私個人の、今までと同じような感じの四話ぐらいの短編集。これもオムニバスにしたくて、この話に出てくるこの人はここにちょっと出てくる、とかやりたいな~と思ってます。
で、まあ個人で作りたいなあっていう話のちょっとした整理もあってなんとなくここにつらつら。

タイトルはまだ考えてないんだけど、料理番組好きなのでそういうの入れていきたいです。つーかご飯食べるとこを入れたいなーと思ってて、最近お腹の調子よくないからご飯がおいしいと思えないので難しいんだけど(笑)、でもやりたい。レシピとかはつけませんけど。あとがきにつけようかなと思っている。つけれたら。たぶんほぼつけない(なんなのか)。
ああ、でも、このぐらいしか書きようがない。あんまりできてないものの話をするとモチベーションが下がるし、ほんとに特に書くことないや。語ることないですね。うん。

小説を書くときに、そういう表現が使いたいのか、そういうシーンが書きたいのかっていう二パターンがあると思うんだけど、どうかな。もちろん「書きたいこと」というのが根本にはあって、でも、どっちがより色濃く出るのか、という話で。私はたぶん表現6のシーン4。かもしれないし、でも、やっぱり物によるよね。
物語なんて、きっと何番煎じでしかなくて、でも、この表現が何通り、シーンが何通り、って考えて行けばやっぱり同じものなんて一つも存在しないんだろうって思うので、書く意味とか価値とか考えないで、どんどん書いて行けばいいんだよって話ですわ。
お風呂はいって寝ます。なんかほんと、しょうもない日記でした。

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2014/12/07  「三十歳」・「ツーピース」感想
今日で、第二回大阪文学フリマと第十九回文学フリマの本を読み終わりました。
実をいうと第十八回文学フリマの本はまだ読めてないのか三冊ほどあって、これもまたゆっくり読みたい。

「三十歳」青い花Old Girls著/A6判/400円/208頁
帰ってきた青い花第七弾です。一番新しい本です。
今回は初めてのテーマ誌ということで、「三十歳」をキーワードに、いろいろな話ができました。
・「棺に入る」…芳野笙子
・「ミシガンモーニング」…詩子
・「つきのひかり」…灯子
・「アイム・オン・マイ・ウェイ」…篠洲ルスル
・「祝辞」…白江翠

――文学フリマwebカタログより。
青い花さんは第十八回文学フリマのときに出会って、まず装丁から素敵すぎて。本当に売り物のようなんですよ(これ毎回言ってるけど、書店に並んでそうっていう意味です)。素敵。その時も何冊か買わせていただいたんだけど、どハマりしまして。実は上で言ってる読めてない三冊っての内二冊が青い花さんなんだけど、というのはもったいなくて読めず、そのまま今回の文学フリマがきてしまったわけで、装丁もまたかわいらしいのでぜひこれは!と思っていそいそと購入させていただきました。
とりあえず、買ってよかった。本当に、本当に完成度が高いと思います。私なんぞがこんなことを言うのはなんかエラそうですが、本当にはずれがなくって純文学好きな人は好きだと思う。美辞麗句が並ぶようなものではなくて、日常を切り取るのが本当にお上手です。文学フリマの小説を見ていると、テーマ性というものが強く押し出されているように思えて、それに共感できなければずっとついて行けない、という感じが私はしているんだけど(それがけっこう鼻につく)、青い花さんの書かれるものにはそういうのが一切ない。テーマ性がないってことじゃなくて、なんだろう、文章に滑り込ませるのが上手いんでしょう。
特に好きなのが芳野さんの「棺に入る」、めちゃくちゃ好き。大学院生をしつつ非常勤講師をしてなんとか生計をたててる桐子。その桐子に「棺を買いなさい」と勧めてくる得体のしれない先祖の声。先祖は飽きずにその話ばっかりしてくる。スリッパに憑いたり、本の表紙に憑いたり、果てはジャガイモに憑いたり。正体があるのかないのか、桐子にずっとそう語る先祖。
先祖は死についてすごい語ってくるんだけど、なんか可愛いんですよね。桐子のいなし方も素敵。でも別に「死」についてのお話じゃないとこがいいんです。そうだろうけど、そうじゃない。
あと、篠洲ルスルさんの「アイム・オン・マイ・ウェイ」も好きだったな。シンガーソングライターの西村幸重(ゆきえ)と、その周りの人間模様のお話。お話の中で十年経過するんだけど、自然な流れでよかった。それぞれの成長や破たんの仕方っていうのがよかったなと思います。前回読んだ「春を待つ青い花」にもこの西村幸重のお話があって、時代設定が(私の勘違いかもしれないけど)フォークミュージックがはやった時代のお話っぽくて(70年代とか?)、ちょっと臭いなと思ってたんだけど、今回読んでてよかったな、と思った。結構な力作だったと思う。
外れないから、また、ほしくなる。これからも楽しみなサークルさんです。いやほんと。久しぶりに小説読んだ~って気になる。

「ツーピース」霜月みつか著/A5/500円
「男女/少女と少女/少年と少年」の”かけがえのない相手への愛”を取り扱った短編集
・1LDKプラネット
顔にコンプレックスを持ち、クラスで無視されている努は、
体型にコンプレックスを持ち、努以上にクラスでいじめられている志津香に対し、
ぼくらは同じ惑星の出身とだという思い込みからアプローチをし、
恋愛関係になる。
志津香は努のためにとダイエットを始める。
7年かけて20キロ痩せていった志津香は美しい女性になった。
そのことによってふたりの関係は少しずつ軋み始めた。
・イミテーションズブルー
男になりたいあすかと、男のあすかを愛していたい梓。
高校2年生になり、あすかは少しずつ美しい女性になっていくことに
梓は気づいてしまい、同時期に絵のスランプになる。
少女と少女のふたりだけの秘密の話。
・シーアネモネ
高校の入学式、宝良はじぶんによく似たあたえを見つける。
ふたりは同じクラスの隣の席で、すぐに仲良くなる。
じぶんと似ているあたえを好きになってしまったことの葛藤。
次第にあたえが似ていない事実が明かされていく。
思春期の少年たちの青春恋愛小説。
――文学フリマwebカタログより。
霜月さんのご本は第十八回文学フリマで「雨の日、テトラポッドで。」を、第二回文学フリマで「バンドバンドバンド」を購入させてもらって、ほしいな~と思っていた「ツーピース」を今回購入。
うーん、どのお話も瑞々しい。霜月さんの文章が瑞々しいのは、ご本人が文章や物事にたいしていつも新鮮な気持ちを持っているからなのかなあ、となんとなく思っています(ブログとか勝手に読んでる)。ご本人曰く、ご自分の本は中々手に取ってもらえないようなテーマだから、と言うけれど、そんなことなくて普遍的っちゃあ普遍的だよな、と思う。
かけがえのない人、とか、この人でないといけない、とか、そういうのっていくつになっても持ち続けるかもしれない。表現の仕方や形が変わっても、やっぱり自分を一番に理解してくれて、一番に思ってくれる人。それに、自分も誰かのことをそう言う風に思いたい。二人で一つ、とか、比翼連理じゃないけど、それってすごく普遍的だと思うんだよな。
テーマ上、構成として、まあ平たく言ってしまえば同性愛になってしまっても、そのいやらしさってみつかさんの文章を読んでいるとあんまり思わない。ひたひたしてる文章だからだろうかな。それに、登場人物たちが皆若いんです。だから余計に、みずみずしくて痛々しいんだろうな。大人になる瞬間とか、子どもであることを知る瞬間とかいろいろありつつも、私たちは結果的にはよくもわるくも成長してるんだろうね。あんまり関係ないけどそんなことを思った。
実は今でも後悔してることがあって、初めてみつかさんに話しかけたときに、「私もBL書いてるんです、好きなんです」って言ったんだけど、みつかさんが書いているのはBLじゃなくて、男の同士という点ではBLなんだけど、そういうセオリーのものではないだっていう、失礼なことを言ったなと思い……反省……私が書いているのはBLで、BLの外の恋愛を描きたいけど、でもそれはやっぱり私の中ではBLでしかありえないんだけど、みつかさんはそうじゃないんだなっていう、なんかほんとに失礼だったなと…反省…(土に埋まりつつ)。

***

つうことで読書もけりつきました。いやまだ読んでないのたくさんあるからじわじわ読みますが、ちゃんと自分も書きたいと思うもの書けたらなあ。

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2014/12/07  「何処へも行けない」・「羽ばたき」・「空にかける橋」感想
今日も今日とて感想。

「何処へも行けない」初川遊離著/A6判/500円
『郁さんは僕を日向とは呼ばない。自分でつけた名前のくせに。』
都心から少し離れた、商店街のある下町で、ひっそりと身を寄せ合う二人。九歳年の離れた彼らは、親子でもなく、兄弟でもない。彼らを結ぶ繋がりは彼らの他に誰も知らない、ーー閉じた世界に逃げ込んだ二人の穏やかな逃避行を描く、文庫サイズの中編小説。
――文学フリマウェブカタログより。
ウェブカタログで気になったので購入しました。買った後に気付いたのだけど、先日感想を書いた東堂冴さんという方の本の解説を書かれているのが初川さんで、今回のこの本の解説を東堂さんが書かれていました。そういやブースでも、東堂さんの本が委託されていたわ…と後から思い出す。
文章は読みやすかったです。内容はともすればヘビーなはずで、語り口も軽いわけじゃないんだけど、その重さは感じさせない感じ。ん?なんか変だな。いやでもそんな感じ。
あらすじの通り、丹精な顔立ちの郁(かおる)と日向(ひなた)は二人暮らし、だけど、二人の関係は全然明かされない。あと、郁の仕事場の後輩である伊豆野と、取引先(というとちょっと変だな)の藤沢、の四人がメイン。あと、郁の高校時代の彼女。私はこの彼女が好きだった。というか伊豆野はメインとくくっていいかわからないし、私もこいつ当て馬的かと思ったら、最後の最後で大切なメタファー的な(使ってみたかっただけ)。ちなみに彼女以外みんな男なんだけど、書いてるのが女性だからか、むさくるしさとか、ちょっと現実味がないような気もしました。別にそこがメインじゃないんだけど。「兄」とか「弟」というものが根幹にあるので、どうしても男が多いんですね。「弟」は「兄」にはなれないし、「兄」は「弟」にはなれない。でも、「弟」は「兄」がいるから「弟」で、「弟」は「兄」がいるから「弟」たりえる。メインの四人の中で、唯一このルールにのっとってるのは伊豆野だけ。だから、彼が最後に、郁を叱る人に選ばれたのかもしれない。でも、郁にとって、やっぱり伊豆野は兄じゃないんだよね。
ちょこちょこ、本編と関わるように短い挿話があるんだけど、この目線が誰なのか、どういう風に本編と関わるのかがちょっとした謎解き気分。場面の切り替わり方がちょっと読みづらかった気もしないでもない。女の子が主人公のお話読んでみたいなーと思いました。

「羽ばたき」ほしおさなえ/A6判/1,000円
「空にかける橋」ほしおさなえ/A6判/900円
この方、職業作家さんなんですね。あ、もしかして、と思ってなんか知ってた気がしていたけれど、ささやななえこ、と、ほしのこえ、が頭の中で合成されていました。
ほんで、「羽ばたき」は小説の短編集。「空にかける橋」は100の詩を集めた詩集でした。

「羽ばたき」→かつて同人誌「ウルトラ」「明空」および個人サイトに発表していた短編小説を集めたものです。 <収録作品> 直径1・5メートルの眼球、水爪、フタバハウス、グジグジ、魚のいない街、穴あきドロップ、羽ばたき、石をつなぐ男――文学フリマウェブカタログより。
「羽ばたき」を読んでいたら、あんまり詳しくないんだけど安倍公房を思い出しました。赤い女だったかな、繭だったかな…あ、赤い繭。それを読んだときの気持ちになりました。
はっきり名言されない関係性、ちょっと目を離すとすぐにどこかに迷い込んで行ってしまう。主人公たちはまるで意志があるのかないのか、ミクロなのかマクロなのか、うーん、と頭をかかえつつも、でも、ところどころの言葉が好きでした。たとえば、湿気がありすぎて産毛が目いっぱい生えてしまった空気、とか、愛という字は角ばっかりで触ったら痛そうとか(原文ママではないですけど)、感覚的な比喩が良かった。全体的に、自分が自分に入り込む、他者が自分に入り込む、とか、自分の輪郭がなくなるとか、ということが多かったように思います。自分は自分自身を自分で見ることは、決してできない、ってことかもしれない。そこには他者が必要なんだけど、他者が介在してきたことによって自分はもはや介在する前の自分ではないのかもしれない。
穴(肌とかにぷつっと開いているような穴)から自分ではないものが入ってきたり、吸い込まれたりする、という表現が多くてちょっと不気味でした。いい意味で。

「空にかける橋」→むかしサイトに公開していた「the bridge to the blue sky」という短い詩100編の連作を改題し、文庫サイズの詩集にしました。装画は美術作家の大槻香奈さん。――同じく文学フリマウェブカタログより。
こちらは詩集。五行ぐらいの詩が100編。言葉の選び方が清新で青空の海鳴り(まったくおかしいけどそういう感じ)が聞こえている感じがした。詩は不思議ですね。自分ではあんまり書けないせいかもしれない。
あとがきが載っていて、そこに、
「世界は大きいのです。その衝撃で、言葉がふだんのつながりからほぐれ、漂い出しました。その断片をつなぎあわせたのがこの作品たちでした。夢は砕かれた言葉の欠片が集まったようなものと聞きます。(中略)夢の終わりに、わたしたちがたどり着く場所。わたしはその記憶を書き留めたかったのかもしれません」
とあって、あ、きっとこれがすべてなんだな、と思いました。このあとがきは「空にかける橋」にあったものだけど、「羽ばたき」にも共通するんじゃないかな。

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今日はめちゃくちゃ寒かったからびっくりした。職場で一人仕事をしました。職場だから当たり前だ。

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